3,000を超えるECサイトのプロジェクトに携わってきたECのプロが見るおすすめのECカート。
私は今まで多くのECサイトのプロジェクトに携わってきました。この業界は長く10年以上様々なプロジェクトを進行しました。
そんな中多くのECカートを触るケースがあり、EC業界のプロの視点から各ECカートのメリット・デメリットを多く知ることができました。そのメリット・デメリットを知らなければ実際使ってみたけど自社の運用に合っていなかったためECサイトがうまく回らないこともあります。
私たち福岡ECサイトは、お客様のやりたいことや悩み、その事業を通してなりたい姿をヒアリングし、お客様に合ったECカートを提案しています。
今回はその一部のECカートのメリット・デメリットを説明し、プロの視点から見たおすすめのECカートを紹介いたします。
ただし、おすすめのECカートでもお客様の運用方法によっては合わないECカートもあったり、逆におすすめできないECカートも特定のお客様には会うケースもあります。
そのため、参考の1つとしてこの情報を読んでいただけたら幸いです。
おすすめECカート
1位:楽天
ユーザーのニーズがあった場合に爆発的に売れるケースがある。このときのユーザーのニーズはコスパ。
安く質がいい商品。安くても質が悪い場合は売れない。
しかし売れた時の爆発力は他のECカートより高い傾向にある。
ただし、デメリットも多い。
手数料がとにかく高い。手数料が高いので長く続けるにはランニング費用が問題になり、自社ECサイトに移行するケースが多い。
新規ショップには難しい。
周りの出店ショップは楽天の経験があるショップ様ばかり。この中で戦う必要がある上に、レビューが少なかったり、ショップ年数が少ないと商品が上位に表示されることがない。
商品力に自信があるショップ様にお勧めできる最も爆発力のあるECカート。固定費が高く、競合他社のレベルが高すぎるため本気でECサイトをやるショップ様にお勧めするECカート。
2位:makeshop
651の機能を搭載しその多くが無料(月額固定費内)で使うことができる。
他のECカートにはない、最もおすすめの部分がサポート。
業界唯一の電話サポートあり。
サイトエラーや管理画面の使い方がわからないなど些細なことも電話で教えてくれる。
一人で運用する不安の中電話サポートがあることは大きな心の支え。
デメリットは集客を自分でやる必要あり。makeshopだけでなく、BASEや他のECカートにも言えることだが、自社ECサイトは集客を自社で行う必要がある。楽天やamazonのようにショッピングモール目的のユーザーの目に届かない点がデメリット。
セキュリティも高いので、個人より法人としてECサイトを運用したいショップ様におすすめのECカート。
3位:BASE
スタートアップのECサイトにはとてもいいECカート。
機能もある程度充実。これが無料で使える夢のようなECカート。
スタートアップの事業者にお勧め。
しかしかゆいところに手が届かない、機能だけでなくデザイン面も。
無料といいつつちゃっかり無料ではないところも運用後に気づくパターン。
ある程度運用に慣れてくると物足りないECカートと感じる。
さらに販売手数料が運用に重荷として大きくのしかかる。1商品売れるごとに決済手数料の他に3%と40円かかるので小さい金額の商品を売り続けるにはデメリットが大きい。個人向けのECカートを細々と運営したい人におすすめのECカート。
BASEは無料で登録できるが故に詐欺サイトも一部で横行しているケースもあり。トラブルに巻き込まれることもあるので要注意。
個人でECサイトをオープンするのであれば、¥0でオープンでき、簡単に運用スタートできるBASEはおすすめのECカート。法人のショップ様や本気で売れたい個人のショップ様は別のECカートをおすすめ。
4位:Amazon
とてもいいECカート。
定期的に売れ、Amazonペイの決済方法もECの仕組みと相性がいいのでやるべきECカートのうちの1つ。
楽天ほどではないが、販売手数料が高いことがデメリット。手数料が掲載カテゴリによって変動するので販売商品によっては思ったより手数料が高くなるケースも。
また、ショップ名を覚えてくれないことが大きなデメリット。
商品をアマゾンで買ったと思われるので、ショップ自身のブランディングには向いていない。
また、他の商品やページに離脱される導線が多くファンの獲得が用意ではない。
例えば自社の商品ページ内に他のお店で販売されているもっと安い同じ商品が表示されてしまう。
欲しい商品がある人が直接指名キーワードで訪れるECサイト(ECアプリ)なので掘り出し物を見つけることは難しい。実際は、掘り出し物を見つける動線はある。しかし、アマゾンの多くのユーザーフローが指名キーワード。
ECモールとしてまずまずの成績をたたき出すことはできるが爆発的に売れることは難しい。
しかし、他のECサイトと並行して運用するにはとてもいいECカート。
おすすめできないECカート
エビスマート
セキュリティは日本のECカートの中では最も高いレベルに位置する。クレカでインシデントを起こした企業もこのECカートを使うとクレカ契約ができるケースもあるくらきセキュリティには信頼がおける。
最大のデメリットは高すぎる。
この費用でできるECカートの機能や仕組みとしては費用対効果が合わない。この費用があれば他のECカートで十分補える。
エビスマートを使うメリットは全くと言っていいほど感じない。
たまごリピート
チェックアウト、会員登録のページしかないため、他のサイトと組み合わせて持つ必要がある。
結果、商品一覧がデータベース化されないので商品登録をたまごリピートと他のCMSで2回行わなければならない。サイト構成として最も扱いづらい。
マイページがチェックアウト画面の中に入らなければ使えないこともユーザーが使いづらい仕組み。チェックアウトのページもデザイン性が悪く離脱率が高い傾向にある。
新しくサブスクストアというECカートとして再登場。
サブスクに特化したECカートでサブスクの機能としては業界トップクラス。
商品一覧ページから持つことができるようになり今までの多くのデメリットを打破。チェックアウトのページも最新で使いやすく離脱が減った。
しかし月額の固定費に加え従量課金制。ランニングコストがとても高く他のECカートを使ったほうが無難。
Shopify
今流行りのShopify。多くの会社が推しているECカート。
代理店が売り出し中なので多くの企業様が使ってみたいと利用をスタートしている。使ってみてからすぐShopifyをやめたいと言う声が多発。その理由はアプリをECサイトに追加するたび月額の固定費が増える。導入時のShopifyには機能が全くないので、ECサイトとしての機能を使うためにはアプリを追加する必要がある。月額数万円になることはよくある。
海外ECカートなので、日本の運用に合っていないケースが多い。
福岡ECサイトでは月額固定費がかからないようにShopifyのアプリ開発をランニングコストをかけず1回限りの開発でお客様の負担を減らすことが可能。
そのため福岡ECサイトが作ったShopifyのECサイトは長く使ってもらえるが、Shopifyで運用を続けると新しい機能を使いたくなるたびに開発が必要になる。結果的に他のECカートのほうが長く使えるのでShopifyはおすすめできないECカートに分類。
しかし、エビスマート同様セキュリティが非常に高い。ECカートの中では世界トップクラスのセキュリティと言っても過言ではない。
Shopifyをおすすめできるショップ様は、既に高い売り上げがあり運用メンバーが充実しているショップ様。また、複数のECサイトを同時運用もできるためEC運用上級者にとってはとてもいいECカート。
EC-CUBE
なんでもできるECカートとして日本で一番使われているECカート。
なんでもできるがゆえに面白いことができるメリットの反面、カスタマイズされすぎて応用が効かないECサイトになることも多くある。
通常のECサイトで使える機能もカスタマイズされすぎた結果使えなくなり、さらなるカスタマイズが必用になることもよくある。
またセキュリティが高くないため自社でセキュリティを行う必要があり、ECのリテラシーがある程度なければ難しいECカート。
しかし、ECのリテラシーが高い企業にとってはかなり使えるECカートで、なんでもできるが故のメリットとデメリットがはっきりと別れるECカート。
EC-CUBEに限らず、ECサイトを一番うまく運用しているショップ様は限られた機能の中で応用を利かし運用しているショップ様。
3,000を超えるECサイトのプロジェクトに携わってきたECのプロが見るおすすめのECカート総評
おすすめのECカート、おすすめできないECカートそれぞれ紹介しましたが、トータルで見た評価を説明しており、上記の内容はあくまでも目安ということをご了承ください。
おすすめできないECカートでも充分な売り上げを立てているECサイトを弊社は作成したこともありますし、おすすめECカートでもうまく売上が立たないショップ様から弊社に運用のご相談をいただくこともあります。
ショップ様の運用レベルやスタッフの数、デザイナーやエンジニアの技術職の保有、商品数や商品内容などの条件でおすすめ度は大きく変わります。
福岡ECサイトはそれぞれのショップ様におすすめのECカートをご提案することができます。
ECサイト制作やリニューアルでお悩みのショップ様はぜひ一度福岡ECサイトにご相談ください。
ショップ様のお悩みをヒアリングした上で最適なECカートをご提案させていただきたいと思います。