ECサイトのプロが見る売れるECサイトの紹介
長年EC業界を携わり様々な企業様のECサイトを制作してきました。
その中で売れるECサイト、売れないECサイトには大きな違いがあります。
今回のブログでは実際のECサイトを紹介しながら売れるECサイトとその理由を紹介したいと思います。
ただし、自社で作ったサイトや大手サイトは紹介しないルールでECサイトを紹介をします。
皆様のECサイト運用に少しでもプラスになれば嬉しいです。
売れるECサイトの仕組みを取り入れているCRAFT STORE(クラフトストア)
CRAFT STORE(クラフトストア)とは「日本のいいもの」をお届けしているオンラインの雑貨店です。北海道から沖縄までの本当にいいと思った商品を取り揃えています。このCRAFT STORE(クラフトストア)では商品を紹介するだけでなく作り手の想いやこだわりも一緒にお届けしているところが他ECサイトと異なる点です。
最近商品をブログのように販売するECサイトも増えてきています。
ユーザーには2種類あり、費用を抑えやすい商品を購入するユーザーといいものをじっくり探して納得のいく商品を買うユーザーです。
このサイトでは後者のいいものをじっくり探すユーザーにフォーカスを当て集客するためにブログとECサイトを掛け合わせて運用しています。
*このサイトはモバイルフレンドリーに振り切っているのでサイトを見る際はスマホで見てください。
商品の見せ方、ストーリー、共感できる写真
CRAFT STORE(クラフトストア)ではブログをただ書くだけでなく商品にストーリーを持たせて紹介しています。
概要や伝統、特徴、職人のこだわりだけでなく、触り心地や香り、細かな色使いなど製品の端々まで表現することで、ユーザーが実際に手に取ったようなイメージを沸かせています。
また、その商品を使ったときにどんな生活が待っているかベネフィットをしっかりと伝えることでユーザーの生活の一部を意識しやすくなります。
写真に関してもメーカーが提供している写真ではなく自社で撮影をされています。
商品をただ見せるのではなく商品を利用しているイメージや直接商品ではないイメージを組み合わせ緩急を持たせています。
ユーザーの心を掴む一言
ECサイトに限らず商品をユーザーに購入してもらうためにはユーザーの心を掴める一言を添えることが重要です。これができているECサイトは多くないです。
一言を添えることでユーザーのクリック率やCV率が上がります。付け加えるとユーザーにメリットを与える内容を記載することをお勧めします。
CRAFT STORE(クラフトストア)の例で言うと「いい香りで眠ろう」や「ふわふわの泡を」が該当します。
このように商品を使ったときのプラスアルファをイメージさせることができるとユーザーのクリック率はアップします。
ワインを例で言うと、実際¥3,000のワインを「¥15,000のワインに負けてない」や「ソムリエが認めた」など一言添えるだけでユーザーの心を掴むことができます。
ただ商品の概要を説明するのではなく、ユーザーがあっと驚く内容を添えることでECサイトとしての魅力が一段階アップします。
イベントに合わせた特集・キャンペーン
今では当たり前になっていて多くのECサイト運用会社が行っていますが、ECサイトの運用を始めたばかりのショップではできていないケースがあるので紹介します。
動いていないサイトより動いているサイト。
ECサイトでは人の手が日々加えられることによって徐々に動き始めます。
イベントごとに特集やキャンペーンを行ったり、SNSと連携しECサイトと行き来させたり、特定のカテゴリで商品を集めた特集など、ECサイトを動かすことでファンの取り込みにつながります。
・イベントは「母の日」や「クリスマス」など
・SNSは「フォロー&リツイートキャンペーン」など
・特定のカテゴリは「冬のあったか商品」や「いい香りの商品」特集など
こういった日々の施策を行うことはとても重要です。ECサイトを作った後に運用ができていないケースもまだまだあったりするので自社商品がどんな特集ができるか一度見直していただけたら幸いです。
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福岡ECサイトではECサイトの調査・解析・評価を行なっております。自社サイトのSEOやサイト構成、仕組みや考え方など解析から評価レポートが欲しい方はぜひご相談ください。
UGCを使いユーザーを巻き込んだサイト運用
UGCとは数年前に流行った施策です。
UGC(ユーザー ジェネレイティッド コンテンツ)と呼ばれユーザー生成型のコンテンツのことです。企業が情報を発信するのではなく、そのメディア上でユーザーがコンテンツを生成する仕組みです。
UGCの一部を例として紹介します。
amazonのレビューやGoogleマイビジネスの口コミや
クックパッドやアットコスメ、Yahoo知恵袋(*CGM 今回は割愛)などを指します。
ユーザーが自身でコンテンツを作成しサイトを盛り上げてくれる仕組みのことです。
CRAFT STORE(クラフトストア)ではインスタとECサイトを連携しています。
CRAFT STORE(クラフトストア)でのUGC紹介
ユーザーに#CRAFT STORE(クラフトストア)でつぶやいてもらう
↓
ECサイトでそのインスタ投稿を取り上げる
↓
インスタの投稿と商品を紐付ける
↓
その投稿を見た、投稿者のフォロワーなどがCRAFT STORE(クラフトストア)のサイトに興味を持ちランディング
このようにUGCとはユーザーにコンテンツを作成してもらいユーザーのフォローをつなげ集客を回す方法です。
UGCには上記以外にも商品ページ自体に設置することも可能です。
Aという商品に関して投稿している他のユーザーも一緒に見せることもできます。
下記の画像の下部にみんなの投稿という欄があります。
ここではこの商品を購入したユーザーが自分のインスタで投稿した画像一覧が並んでいます。
現在、業界によってはSEO対策よりSNS対策の集客が上回るとも言われておりSNSとECサイトを連携させることがECサイトを成功させるために必須です。
ECサイトをオープンするということは世界中のショップが競合になります。
そのため、手間をかけた集客が最も重要になります。
ECサイトのプロが見る売れるECサイトの紹介 総評
今回は素敵なECサイトCRAFT STORE(クラフト)を紹介させていただきました。
着眼点が面白く売るノウハウが凝縮されているECサイトだったのでECのプロが見てもとてもワクワクしました。
この手法を取り入れると多くのショップ様のECサイトの運用が成功に近づくはずです。
ぜひ皆様のECサイトで取り入れてみてください。
ただデメリットもあります。
このECサイトはレベルが高いです。
ECに知見が深く、人を惹きつける文章でなければ記事が浅く読み応えがない商品になってしまいます。このECサイトのスタッフはとても優秀なスタッフが揃っていると感じます。
SEOを熟知しているスタッフ、魅力のある文章をかけるスタッフ、社内リテラシーのアップが重要なのでこのハードルをいかに超えるかがポイントになると思います。
ただ作り続けることでスキルなどがどんどん社内に蓄積できるメリットにもなります。
また、1つの商品を登録するのに工数がかかる。CSVで一括で簡単登録ができない点もデメリットです。思いがこもっている分1つの商品に費やす時間が多く売れる商品の選定ができなければ費用対効果も合わない可能性があります。
逆に考えると、思いを込めた分しっかりと返ってくるのがECサイトのいいところでもあります。知識やテクニックは後からついてくるので、まずはサイトの運用・更新をCRAFT STORE(クラフトストア)を参考にスタートしてみてはいかがでしょうか。
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