ECサイトのカゴ落ち率を下げる方法|カート離脱の原因と改善チェックリスト【売れるECサイトの設計図④】

2026.03.05 運用ノウハウ 
ECサイトのカゴ落ち(カート離脱)を示すオンラインショッピングのイメージ

福岡ECサイトはECサイト制作やアプリ開発に特化した制作会社。
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今回も引き続き、全5回でお届けしている
「売れるECサイトの設計図」シリーズとして、売上を伸ばすための構造設計について解説します。

これまでの記事では、ECサイトの売上に大きく影響する
「構造設計」のポイントについて順番に解説してきました。

▼バックナンバーはこちら
第1回:売上が伸び悩むECサイトに共通する「5つの構造欠陥」とは?
第2回:ECサイトの売上を左右する「トップページ設計の黄金比」
第3回:商品ページでCVRを2倍にする要素

前回の記事では、商品ページのCVR(購入率)を高める設計について解説しました。

しかし実際のECサイトでは、
商品ページで興味を持ってカートに入れたユーザーが、そのまま購入に至らないケースも多く見られます。

この現象はEC業界で
「カゴ落ち(カート離脱)」と呼ばれています。

一般的にECサイトでは、
カートに商品を入れたユーザーの60〜70%が購入せず離脱するとも言われています。

つまり、商品ページまでうまく設計できていても、
購入導線の設計が弱ければ売上を大きく取りこぼしてしまう可能性があるのです。

本記事では、ECサイトの売上を大きく左右する
「カゴ落ち率(カート離脱率)」を下げるための設計ポイントを解説します。

ECサイトでカゴ落ちが発生する主な原因

ECサイトのチェックアウト画面で送料や追加費用が表示されるイメージ

カゴ落ちは、ユーザーの購入意欲が低いから起きるわけではありません。
多くの場合、原因はECサイトの設計上の問題にあります。

送料・手数料が後から表示される

最も多い離脱原因が、想定外の費用です。

商品価格だけを見てカートに入れたユーザーが、
決済画面で次のような費用を知るケースがあります。

  • 送料
  • 決済手数料
  • クール便料金
  • 地域別追加料金

こうした費用が後から表示されると、
ユーザーは「思っていたより高い」と感じて離脱します。

特に中小ECでは送料の説明が分かりづらいケースが多く、
購入直前の離脱を招く大きな原因になっています。

会員登録を強制している

ECサイトによっては、購入時に会員登録を必須にしている場合があります。

しかし、会員登録を強制すると30%前後が
離脱するという調査結果もあります。

  • メールアドレス
  • 住所
  • パスワード
  • 電話番号

などの登録を求められると、ユーザーは面倒に感じてしまいます。

さらに

「このサイトは信頼できるのか」「迷惑メールが届かないか」

といった不安も生まれます。

その結果、購入を後回しにされてしまうのです。

ゲスト購入を許可するだけでカゴ落ち率が改善するケースも少なくありません。
この後に会員登録率を上げるためのテクニックも記載しています。

入力フォームが長すぎる

ECサイトの購入フォーム入力に時間がかかり離脱するユーザーのイメージ

購入フォームの入力項目が多いほど、離脱率は上がります。

例えば次のようなケースです。

・住所入力が手動
・郵便番号から住所自動入力がない
・入力項目が多い
・入力エラーが分かりにくい

スマホユーザーにとって、長い入力フォームは大きなストレスです。

特に中小ECサイトでは、
PC前提の入力フォームがそのまま使われていることも少なくありません。

スマホでの入力負担が大きいと、購入直前で離脱が起きやすくなります。

決済方法が少ない

ユーザーが希望する決済方法がない場合も、離脱につながります。

例えば

  • クレジットカードのみ
  • コンビニ決済がない
  • PayPayなどのコード決済がない
  • Amazon Payなどの簡単決済がない

といったケースです。

近年はスマホ決済の利用率が高く、
決済手段が少ないだけで購入機会を逃す可能性があります。

配送情報が分かりにくい

購入直前でユーザーが気にするのは、「いつ届くのか」です。

しかしECサイトによっては

  • 配送日数が書かれていない
  • 発送タイミングが分からない
  • 日時指定の条件が不明

といった状態になっていることがあります。

ユーザーは「届くタイミング」が分からないと不安になり、
購入を見送ることがあります。

カゴ落ち率を下げるための改善方法

カゴ落ちを防ぐためには、
購入完了までのストレスを徹底的に減らす設計が重要です。

送料を商品ページで明示する

送料はできるだけ早い段階で提示します。

理想は商品ページの近くに

  • 送料
  • 送料無料条件
  • 地域別料金

を表示することです。

購入直前ではなく、
カートに入れる前に総額イメージを持たせることで離脱を防げます。

ゲスト購入を可能にする

会員登録を強制すると、新規ユーザーの心理的ハードルが上がります。

この時のユーザーの心理は
「おそらく一回しか買わないだろう」「二回目の購入はないだろう」
と考えています。

そこを逆手に取ります。

まずはゲスト購入を許可し、ユーザーに買ってもらうことを優先します。
一商品でも買ってもらえるとこちらの勝ちストーリーが見えます。

  • 例1:購入後に会員登録を促すと40%前後が会員登録
  • 例2:初回購入後に限定クーポン配信や追客でユーザーを追うことで
    2回目の購入につなげます。

ユーザーが2回目の購入時、
ゲスト購入から通常会員登録へ切り替える確率は50%前後あります。

初回購入時はカゴ落ちを減らすためにゲスト購入を可能にし、
その後の対策で会員登録へと繋げるとユーザーの会員登録率をあげることができます。

入力フォームを最小化する

フォーム改善は、カゴ落ち対策の中でも効果が高い施策です。

例えば次のような改善が有効です。

  • 郵便番号による住所自動入力
  • 入力項目の削減
  • リアルタイムエラー表示
  • スマホ入力最適化

特にスマホでは
1画面に表示される入力項目を減らすことが重要です。

決済方法を増やす

中小ECサイトでも、次の決済方法は検討する価値があります。

  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • Amazon Pay
  • PayPay
  • 後払い決済

ユーザーが普段使っている決済方法を選べるようにすると、
購入率は改善しやすくなります。

配送情報を分かりやすくする

配送に関する情報は、ユーザーの安心感に直結します。

例えば次のような表記です。

「平日14時までの注文で当日発送」
「通常1〜2営業日以内に発送」
「最短◯月◯日にお届け」

配送目安を具体的に提示することで、
ユーザーは安心して購入できます。

スマートフォンでECサイトの購入完了画面を確認するユーザー

カゴ落ち率を下げるチェックリスト

ECサイトのカート導線は、次のポイントをチェックしてください。

□ 商品ページに送料情報が明示されている
□ 送料無料条件が分かりやすい
□ カートに入れる前に総額イメージが分かる
□ ゲスト購入が可能
□ 会員登録を強制していない
□ 入力フォームがスマホ最適化されている
□ 郵便番号から住所自動入力ができる
□ 入力エラーが分かりやすい
□ 決済方法が複数用意されている
□ 配送日数や発送タイミングが明確

これらの改善は、一つひとつは小さな変更ですが、
積み重ねることでカゴ落ち率は大きく改善します。

まとめ|カゴ落ちはECサイト設計で改善できる

カゴ落ちは、ECサイトにおける大きな売上損失です。

しかしその多くは、
ユーザー体験を改善することで防ぐことができます。

送料表示、入力フォーム、決済方法、配送情報。
こうした細かな設計が、購入率を大きく左右します。

広告費を増やす前に、
まずはカート導線の改善を見直してみてください。

福岡ECサイトでは、
ECサイトの設計改善やリニューアル支援を行っています。

ECサイトの売上を伸ばしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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次回は、「食品ECでLTVを最大化する導線」について具体的に解説します。

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