タイトル Claudeの共有チャットがGoogle検索に出た問題、robots.txtとnoindexの違いを解説します

福岡ECサイトはECサイト制作やアプリ開発に特化した制作会社。
業界TOPレベルのSEO技術。UIデザインに優れ、売れる制作技術と運用代行でクライアントを支援。様々な賞を受賞。

全国対応可能 補助金も可能 集客に強い エクセレント企業賞受賞

2026年7月の週末、AIサービス「Claude」で作られた共有ページが、GoogleとBingの検索結果に大量に表示されるという出来事がありました。海外メディアの報道では、医療に関する相談内容や企業の社内文書、さらには小学生の名前と電話番号が含まれるファイルまで見つかったと伝えられています。

「AI企業がやらかした」で終わる話に見えるかもしれません。ですが、原因を調べていくと、これはWeb運営でもっとも多い勘違いの一つがそのまま起きた事例でした。つまり、規模の大小に関係なく、どのサイトでも起こり得る種類のミスです。

この記事では、何が起きたのかを整理したうえで、「うちのサイトは大丈夫か」を確認する方法まで、専門用語を避けてお伝えします。

何が起きたのかを、順番に整理します

Claudeには、AIとのやりとりを他の人に見せるための「共有リンク」という機能があります。リンクを渡した相手だけが見られる、という前提で使われるものです。

ところが7月の週末、この共有ページがGoogleの検索結果に並び始めました。SEO専門メディアのSearch Engine Journalが7月27日に実際の設定を検証したところ、次のようになっていたそうです。

Claude側は「共有ページを見に来ないでください」という指示(robots.txt)と、「検索結果に載せないでください」という指示(noindexに相当するヘッダー)の両方を出していました。一見すると、二重に守っているように見えます。ところが、この組み合わせが問題を生みました。

robots.txtとnoindexは、役割がまったく違います

ここが今回の話の核心です。名前が似ていて混同されやすいのですが、この2つはまったく違う指示です。

robots.txtは「見に来ないで」という指示です。玄関の外に「セールスお断り」の札を貼るのに近いイメージです。検索エンジンのロボットは、この札を見て中に入るのをやめます。

noindexは「一覧に載せないで」という指示です。こちらは家の中に置いてある申告書のようなものです。ロボットが中に入って、その紙を読んで、はじめて「載せないでおこう」と判断します。

つまり、玄関で追い返してしまうと、家の中の申告書は永久に読まれません。これが今回の構造です。

さらに厄介なのは、Googleは「中に入っていないページのURLだけを一覧に載せる」ことがある、という点です。誰かがそのリンクをSNSやブログに貼れば、Googleはリンクの存在からURLを知ります。中身は読めていませんが、URLは知っている。この状態で、載せないでという指示も読めていない。結果として、検索結果に出てしまいます。

Google自身が何年も注意してきた論点です

この話は、実は新発見ではありません。GoogleのJohn Mueller氏は「robots.txtでブロックしたページでも、他からリンクされていれば検索結果に出ることがある」と繰り返し説明してきました。同社のMartin Splitt氏も「同じページに両方のルールを置くのは避けてください」と明言しています。

Googleの公式ガイドにも、検索結果から確実に外したいなら「クロールを許可した上でnoindexを読ませる」のが正解だと書かれています。順番が逆になっているだけで、意図が伝わらなくなるのです。

今回の件について、Google側の広報は「どのページを公開するかを決めるのは検索エンジンではなく、サイト運営者に制御手段は提供している」とコメントしています。実装した側の責任という立場です。

同じ失敗は、すでに3回起きています

もう一つ押さえておきたいのは、これがAI業界で初めてではないということです。

Googleは2023年、自社AI「Bard」の会話記録が検索に出ていた問題に対応しています。OpenAIも2025年8月、共有されたChatGPTの会話を検索から取り下げました。そして今回のClaude。3社ともが、同じ形のつまずきを経験したことになります。

共通しているのは「共有リンクを、社内向けの半公開だと思っていた」という認識のズレです。技術的には、リンクを知っている人が誰でも見られるページは、公開されたWebページと同じ扱いになります。ここに例外はありません。

Before → After:自社サイトで確認すべきこと

ここからは自分のサイトの話に置き換えます。

これまでは、「管理画面からリンクを外したから大丈夫」「会員向けのページはURLが複雑だから見つからない」で運用できていました。これからは、「リンクが1回でも外に出たら、検索に載る可能性がある」という前提で設計する必要があります。

まず、すぐできる確認方法をご紹介します。Googleの検索窓に「site:」と自社のドメインを入れて検索してみてください。たとえば「site:example.co.jp」のように入力します。これで、Googleがそのサイトについて把握しているページの一覧が出てきます。

そこに、テスト中のLP、会員限定のはずのページ、社内向けの資料置き場、以前に作って公開したまま忘れていた古いキャンペーンページが並んでいないでしょうか。実際に開いて驚くケースは、決して珍しくありません。

【Webサイトを運営している方へ】正しい順番はこうです

検索結果から確実に外したいページがある場合、手順はこうなります。

まず、robots.txtでそのページをブロックしているなら、その記述をいったん外します。次に、ページ自体にnoindexの指示を入れます。そして検索エンジンが読みに来るのを待ちます。検索結果から消えたのを確認できたら完了です。

逆にやってはいけないのは、「検索に出てしまった。急いでrobots.txtでブロックしよう」という対応です。これは中身を読ませなくするだけで、すでに載っているURLを消す効果はありません。むしろ、消すための指示が読まれなくなって長期化します。

Search Consoleを使っている方は、「ページ」のレポートに「robots.txtによりブロックされましたが、インデックスに登録されました」という項目があります。ここに件数が出ていたら、まさに今回と同じ状態です。

そして、本当に見られたくない情報は、パスワードをかけるのが一番確実です。指示で「見ないでください」とお願いするのではなく、物理的に入れなくする。これに勝る方法はありません。

【ネットショップを運営している方へ】共有リンクの棚卸し

ECサイトの場合、注意すべき場所はもう少し広いです。

たとえば、カートページや検索結果ページ、購入完了ページ。これらが検索結果に並んでいると、SEO上の評価が分散するだけでなく、思わぬ情報が見えてしまう場合もあります。

さらに広いのは、社外とのやりとりで使っている共有リンクです。GoogleドライブやNotion、Figma、Canvaなどで「リンクを知っている全員に公開」の設定にしていないでしょうか。仕入れ価格表、原価が入った資料、顧客リスト、撮影素材。共有が楽なぶん、設定を確認しないまま渡してしまいやすい部分です。

ちなみにClaudeをお使いの方は、設定のプライバシー項目から「共有されたチャット」の一覧を確認できます。過去に共有したものが残っていれば、そこから解除できます。ただし、AIが作った資料(Artifact)は別の仕組みで公開されるため、チャットの共有解除とは別に対応が必要だと報じられています。

AI検索の時代、この設定は「守り」だけの話ではありません

ここで、もう一つ重要な視点をお伝えします。

ChatGPTやGeminiのようなAIも、基本的にはWebページを読み込んで回答を作っています。つまり、今回のような設定ミスは「AIの回答に社内情報が引用されてしまう」というリスクにもつながります。

そして逆方向のリスクもあります。読んでほしい商品ページや解説記事を、過去の設定ミスでrobots.txtでブロックしたままにしていると、AIにも読まれません。検索順位が上がらないだけでなく、AIの回答に自社が登場しない、という損失が発生します。

「見せたくないものを隠し、見せたいものは読ませる」。この2つを正確に分けることが、AI検索の時代の土台になります。実は今回のニュースは、その土台がいかに崩れやすいかを教えてくれる教材でもあります。

編集部の見立て

この一件を「AI企業のミス」として片付けてしまうのは、もったいないと考えています。

なぜなら、robots.txtとnoindexの混同は、私たちが制作会社としてサイトを診断するときに、かなりの頻度で見つかるものだからです。悪意も手抜きもなく、ただ「二重にかけたほうが安全だと思った」という善意から起きます。世界的なAI企業でも起きたことは、むしろ「これは誰でも間違える設計なのだ」という証拠として受け止めるべきでしょう。

そして、この種の点検には特別なスキルは要りません。検索窓に「site:」を打つだけで、最初の一歩は踏み出せます。

まとめ:今日、検索窓に打つのは「site:」の5文字です

「site:」と自社のドメイン。これだけで、Googleが自社サイトをどう見ているかが分かります。

知らないページが並んでいたら、その1つひとつが「意図して公開しているか」を確認してください。意図していないものが混ざっていたら、robots.txtを外してnoindexを入れる。それでも心配なものは、パスワードをかける。

非公開のつもりで公開されている、という状態はいちばん危険です。なぜなら、誰も見ていないと思っているからです。今週のうちに一度、自分のサイトを検索エンジンの目で見てみてください。

Contact

無料でサイトの改善を相談する

企業名(法人の方のみ)
お名前(ご担当者様) ※必須
メールアドレス ※必須
お問い合わせ内容 ※必須
無理な営業は一切行なっておりません


お電話でのお問い合わせはこちら
10:00〜18:00
(土日祝を除く)

092-419-7156

フォームでのお問い合わせはこちら