【越境EC】海外ファンは10万円使う。アニメが日本最強の輸出商品になった理由
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送料が高くても、関税がかかっても、それでも買う
日本人にとっては少し不思議な話かもしれません。
例えばワンピース。
例えばドラゴンボール。
例えばガンダム。
例えばポケモン。
日本では当たり前の存在です。
でも海外では少し違います。
商品を買うだけでも大変です。
送料がかかる。
関税もかかる。
配送にも時間がかかる。
言葉の壁もある。
普通に考えれば、 購入のハードルはかなり高い。
それでも買う。
しかも数千円ではありません。
累計で10万円以上購入している人が半数を超えています。
なぜでしょうか。
今回の調査は、 その理由を考える上で非常に興味深い内容でした。
越境EC利用者の87%がアニメグッズを購入しています
BEENOSグループの調査によると、 海外消費者の87%が越境ECでアニメグッズを購入した経験があると回答しました。
さらに驚くのは購入金額です。
累計購入額10万円以上が50.8%。
これは普通の商品カテゴリではなかなか見ない数字です。
越境ECには送料もあります。
配送期間も長い。
返品も簡単ではありません。
それでも買う。
つまり、 価格や利便性だけでは説明できない価値が存在しているということです。
海外ファンは商品を買っているわけではありません
ここが重要です。
例えばフィギュア。
例えばぬいぐるみ。
例えば限定グッズ。
表面的には商品です。
でも実際に購入しているのは、 プラスチックや布ではありません。
作品との繋がりです。
好きなキャラクターとの時間です。
世界観です。
思い出です。
感情です。
だから送料が高くても買う。
関税がかかっても買う。
日本国内の感覚だけでは理解しにくいですが、 海外ファンにとっては十分に価値があるのです。
アニメは商品ではなくIPとして戦っています
普通の商品は比較されます。
価格。
性能。
機能。
レビュー。
しかしアニメグッズは少し違います。
「このキャラクターが好きだから欲しい」
という感情から始まります。
つまり比較競争になりにくい。
これはECにおいて非常に強い構造です。
アニメIPが強い理由は、 商品競争を避けられることにもあります。
価格ではなく、 好きという感情が購入理由になるからです。
実はSNSの使い方も日本とは違います
今回の調査で興味深かったのがSNS利用です。
日本では、 まずXを見る。
Instagramを見る。
という流れが一般的です。
しかし海外は違います。
英語圏ではDiscord。
繁体字圏ではFacebook。
韓国ではKakaoTalk。
もちろんYouTubeも強い。
つまり、 日本で成功したSNS運用をそのまま海外へ持っていっても成功するとは限りません。
越境ECは翻訳だけの問題ではない。
文化の違いを理解する必要があります。
越境ECを検討している企業にとって大きなヒントになります
「海外に売りたいけど需要があるかわからない」
そんな相談は少なくありません。
今回のデータは、 その背中を押してくれる数字です。
特にIP性のある商品。
コレクション性の高い商品。
コミュニティが生まれやすい商品。
こうした商材は海外展開との相性が良い可能性があります。
そして重要なのは、 海外へ売ることだけではありません。
海外のファンがどこで情報収集しているのか。
どのSNSを使っているのか。
どういう言葉で検索するのか。
そこまで理解して初めて越境ECは機能します。
福岡ECサイトの見解
今回の調査で最も印象的だったのは、 87%という数字よりも、 10万円以上購入しているユーザーが半数を超えていることです。
これは単なる商品購入では説明できません。
アニメというIPが持つ力。
世界観が持つ力。
コミュニティが持つ力。
そこに価値があります。
そしてこれはAI検索時代にも似ています。
人は商品を探しているようで、 実は意味を探しています。
人は機能を探しているようで、 実は共感を探しています。
アニメグッズが国境を越えて売れる理由も、 AI検索で選ばれる企業が生まれる理由も、 根っこは同じなのかもしれません。
スペックだけでは選ばれない。
価格だけでは選ばれない。
その先にある物語や価値観が、 ますます重要になる時代が始まっています。



