ShopifyでECサイトを新規制作する方法|費用・期間・制作手順を解説
福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史
福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史
ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。
専門分野
ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計ECサイト改善の主な実績
この記事の監修
福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史
「ShopifyでECサイトを新規制作する」こととは、既存のECサイトの移行ではなく、商品、顧客、注文を受け付ける新しいオンラインストアをゼロから構築し、ターゲット、商品分類、購入導線、決済・配送、必要な機能、公開後の運用方法までを最初から設計することです。
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ShopifyでECサイトを新規制作したいものの、「自社で作れるのか」「制作会社へ依頼すべきか」「何を準備してから始めればよいのか」と迷っていないでしょうか。
Shopifyは、商品登録、在庫管理、決済、注文管理など、ECサイトに必要な機能を一つの管理画面で扱えるECプラットフォームです。小規模なネットショップから、オリジナルデザインや外部システム連携を必要とする企業ECまで、事業規模に合わせて構築できます。
ただし、Shopifyのアカウントを作り、テーマへ商品を登録すれば「売れるECサイト」が完成するわけではありません。誰に何を販売するのか、どのように商品を比較してもらうのか、購入前の不安をどう解消するのか、公開後に誰が運用するのかまで決めておく必要があります。
この記事では、ShopifyでECサイトを新規制作する企業に向けて、制作方法の違い、事前に決めること、制作工程、費用、制作会社の選び方、公開前の確認項目まで順番に解説します。
Shopify新規制作の結論
- 商品数が少なく、標準機能で検証を始める場合は、自社制作も選択肢になります。
- オリジナルデザイン、販売設計、BtoB、定期購入、外部システム連携が必要な場合は、制作会社への依頼が適しています。
- 制作を始める前に、ターゲット、商品、必要機能、決済、配送、運用担当者、集客方法を決めることが重要です。
- Shopifyの公開はゴールではありません。公開後に商品、コンテンツ、購入導線を改善できる運用体制まで含めて設計します。
CONTENTS
- 新規制作前に知っておきたい結論
- Shopifyの新規制作とは
- Shopifyで新規制作するメリット
- 制作前に決めること
- Shopify新規制作の費用
- Shopifyの料金プラン
- 新規制作する12の手順
- 必要なページと購入導線
- 比較・購入できる商品ページ
- 自社サイト以外の接点
- 新規制作時のSEO対策
- 公開後に情報を増やす
- 新規制作でよくある失敗
- 自社制作か制作会社か
- Shopify制作会社の選び方
- 公開前チェックリスト
- 福岡ECサイトの新規制作
- よくある質問
- まとめ
1.ShopifyでECサイトを新規制作する前に知っておきたい結論
Shopifyは、初めて自社ECサイトを立ち上げる企業にも、将来の事業拡大を見据えて本格的なEC基盤を作りたい企業にも対応できるサービスです。一方で、すべての企業が同じ作り方を選ぶ必要はありません。
販売する商品が少なく、まず市場の反応を確かめたい場合は、Shopifyの既存テーマを利用して自社で小さく始める方法があります。反対に、ブランドの世界観を表現したい、商品数やSKU数が多い、独自の販売方法がある、社内システムと連携したいといった場合は、要件定義から制作会社へ依頼したほうが安全です。
Shopifyを自社で制作するか、制作会社へ依頼するか
| 判断項目 | 自社制作が向いている | 制作会社への依頼が向いている |
|---|---|---|
| 事業段階 | まず小さく販売を試したい | 事業として本格的に立ち上げたい |
| デザイン | 既存テーマをそのまま活用できる | ブランドに合わせて設計したい |
| 商品・販売方法 | 商品数や販売条件がシンプル | SKU、会員価格、定期購入などの条件が複雑 |
| 外部連携 | 特別な連携が必要ない | 基幹、在庫、物流、POSなどと連携したい |
| 社内体制 | 設定や運用を担当できる人がいる | ECの設計や構築を任せたい |
| 公開後 | 自社で試行錯誤できる | 分析や改善まで継続して相談したい |
判断するときに重要なのは、「Shopifyを操作できるか」だけではありません。ECサイトを公開したあと、集客し、商品を比較してもらい、購入を完了してもらえる状態を自社で設計できるかまで考える必要があります。
ECサイトは、公開するだけでは売れない
一般的な問い合わせサイトと異なり、ECサイトではユーザーがオンライン上で支払い情報を入力し、実際にお金を払って商品を購入します。商品への理解、会社への信頼、送料や返品への納得、決済時の安心感がそろわなければ、購入は完了しません。
福岡ECサイトでは、ECサイトをWeb上でも特に難易度の高いコンバージョンが求められるサイトと捉えています。そのためShopifyの新規制作では、見た目や機能だけでなく、「集客できるか」「比較されたときに選ばれるか」「安心して購入できるか」から逆算して設計します。
2.ShopifyでECサイトを新規制作するとは

Shopifyの新規制作とは、既存のECサイトを移行するのではなく、商品、顧客、注文を受け付ける新しいオンラインストアをゼロから構築することです。新規制作では、過去のサイト構造に縛られず、ターゲット、商品分類、購入導線、運用方法を最初から設計できます。
一方で、既存データがないから簡単とは限りません。商品写真や説明文、カテゴリ構成、送料、決済、返品条件、法定ページなど、販売に必要な情報を一つずつ用意する必要があります。制作会社へ依頼する場合でも、事業者にしか決められない情報は残ります。
Shopifyで新規制作できるECサイト
- 一般消費者向けEC:食品、化粧品、家具、アパレル、雑貨などを販売する自社ECサイト
- D2C・ブランドEC:商品の背景やブランドの世界観を伝え、ファンを育てるECサイト
- メーカー直販EC:メーカーが卸売だけでなく、一般消費者へ直接販売するECサイト
- BtoB EC:法人会員、顧客別価格、掛け率、見積もり、請求書払いなどを扱うECサイト
- 定期購入EC:化粧品、食品、消耗品などを継続的に販売するECサイト
- 越境EC:海外の顧客へ多言語・多通貨で販売するECサイト
- 実店舗連携EC:店舗とオンラインの在庫、顧客、販売情報をつなぐECサイト
新規制作・リニューアル・他カートからの移行は作業が異なる
| 種類 | 現在の状態 | 主な作業 | 特に注意すること |
|---|---|---|---|
| Shopifyの新規制作 | ECサイトがない | 事業設計、デザイン、商品・決済・配送の初期設定 | 販売条件と運用方法を制作前に決める |
| ShopifyからShopifyへのリニューアル | Shopifyを運営中 | テーマ、機能、コンテンツ、購入導線の再構築 | 既存データ、アプリ、SEO評価を維持する |
| 他カートからShopifyへの移行 | 別のECカートを運営中 | 商品、顧客、注文、ドメインなどの移行 | データ差異、顧客対応、301リダイレクトを管理する |
既存ECサイトからShopifyへ乗り換える場合は、新規制作とは異なり、商品・顧客データやURLの引き継ぎが必要です。移行を検討している場合は、他ECカートからShopifyへの移行をご覧ください。
3.ShopifyでECサイトを新規制作するメリット
Shopifyを利用する大きなメリットは、ECサイトに必要な基盤を自社で一から開発せず、事業に合わせて組み合わせられることです。ここでは、新規ECサイトの立ち上げで特に重要なメリットを説明します。
ECサイトに必要な機能をまとめて管理できる
Shopifyでは、商品、在庫、注文、顧客、割引、決済などを一つの管理画面で扱えます。複数の管理ツールを行き来する負担を減らし、EC運営の基本業務を整理しやすくなります。
ただし、倉庫や実店舗、基幹システムを利用している場合は、どのシステムを在庫や商品情報の基準にするかを事前に決める必要があります。連携できることと、運用が整理されることは同じではありません。
小さく始めて、事業に合わせて拡張できる
新規事業では、最初から必要な機能をすべて予測することは困難です。Shopifyなら、まず標準機能を中心に販売を始め、注文数や顧客の要望に合わせてアプリや独自機能を追加できます。
将来的に商品数が増える、海外へ販売する、BtoB販売を始める、実店舗と連携するといった展開を想定している場合にも、成長段階に合わせた構成を検討できます。
デザインと更新性を両立しやすい
Shopifyには無料テーマと有料テーマがあり、テーマを利用して効率よくサイトを制作できます。また、ブランド独自のデザインが必要な場合は、テーマをもとにしたカスタマイズやオリジナルセクションの開発も可能です。
公開後は、専門知識がなくても管理画面から商品や画像、ページの内容を更新できます。ただし、テーマの構造やカスタマイズ方法によって更新のしやすさは変わるため、制作時に「誰が、どの情報を、どの頻度で更新するか」を確認しておくことが重要です。
機能をアプリで追加できる
Shopifyでは、レビュー、ポイント、定期購入、配送日時指定、予約販売、メール配信など、標準機能にない機能をアプリで追加できます。独自開発より短期間で導入できる場合があり、新規制作時の費用を抑えられることもあります。
一方で、アプリを増やしすぎると、月額費用、表示速度、管理作業、アプリ同士の干渉といった問題が生じます。「利用できそうだから入れる」のではなく、売上や運用に必要なものだけを選ぶことが大切です。
決済と注文管理を整えやすい
Shopifyでは、決済方法を設定し、注文から支払い、出荷、返金までの状態を管理できます。購入者が安心して決済できることは、ECサイトのコンバージョンに直結します。
利用する決済方法は、手数料だけで決めるものではありません。顧客が普段使用する決済方法、入金時期、返金手順、経理処理まで確認して選びます。
Instagramなど複数の接点から商品へつなげられる
ユーザーは、最初からECサイトを訪れるとは限りません。Instagramで商品を知り、YouTubeで使い方を確認し、検索で会社やレビューを調べてから商品ページへ移動することもあります。
Shopifyの新規制作では、ECサイトの中だけで購入導線を考えるのではなく、Instagram、SNS、広告、メール、実店舗など、ユーザーが商品と出会う場所から購入までの流れを設計する必要があります。
サーバー管理やシステム更新の負担を抑えられる
自社でサーバーを用意してECシステムを保守する方法と比べ、Shopifyではインフラや基本的なシステム更新をサービス側へ任せられます。社内の担当者は、商品、顧客対応、販促、サイト改善など、販売に近い業務へ時間を使いやすくなります。
ただし、Shopifyを利用すれば運用作業がなくなるわけではありません。商品情報の更新、注文対応、問い合わせ、販促、分析、アプリ管理など、事業者が継続すべき業務は残ります。
4.Shopifyで新規制作する前に決めること

Shopifyの新規制作で起きやすい失敗は、デザインを先に決め、販売条件や運用方法を後回しにすることです。制作途中で要件が増えると、デザインの作り直し、アプリの変更、追加費用、公開延期につながります。
以下の項目は、すべてを完璧に決めてから相談する必要はありません。ただし、未決定の項目を把握し、誰がいつ決めるのかを制作会社と共有することが重要です。
誰に、どのような商品を販売するのか
最初に、主な顧客、顧客の悩み、商品を選ぶ理由を整理します。「幅広い人へ販売したい」だけでは、サイト内で何を優先して伝えるか決まりません。
- 主な購入者は個人か法人か
- 初めて購入する人か、商品知識がある人か
- 自分用、贈答用、業務用のどれが中心か
- 価格、品質、納期、ブランドのうち、何を重視するか
- 購入前にどのような不安や疑問を持つか
商品数・SKU数・商品オプション
商品数だけでなく、色、サイズ、容量などのバリエーションを含むSKU数を確認します。同じ商品でも、選択肢の組み合わせ、在庫管理、価格差、追加料金によって必要な設定が変わります。
名入れ、オーダーメイド、セット販売、数量別価格、顧客による仕様入力などがある場合は、標準の商品登録だけで対応できるかを制作前に検証します。
一般向けECか、BtoB ECか
法人向けECでは、一般消費者向けECとは異なる要件が発生します。顧客ごとの価格、掛け率、最小注文数、ロット、見積もり、請求書払い、承認フロー、営業担当者との連携などが必要かを確認します。
BtoBと一般販売を同じストアで行うのか、別々に管理するのかによっても構成が変わります。将来的にBtoB販売を予定している場合は、新規制作の段階で拡張方法を検討しておくと、作り直しを防ぎやすくなります。
必要な決済方法
クレジットカードだけでなく、顧客層に応じて必要な決済方法を選びます。外部決済サービスを利用する場合は、決済サービス側の手数料だけでなく、Shopify側で発生する取引手数料の有無も確認します。
- クレジットカード・デビットカード
- スマートフォン決済や簡易決済
- コンビニ決済
- 銀行振込
- 後払い
- 法人向け請求書払い・掛け払い
配送地域・送料・出荷方法
送料は購入判断と利益の両方に影響します。全国一律、地域別、重量別、購入金額別、商品別など、どの条件で計算するかを決めます。冷蔵・冷凍、産地直送、複数倉庫、大型商品、海外配送がある場合は、通常配送とは分けて整理します。
出荷を自社で行うのか、物流会社へ委託するのか、送り状や在庫をどのシステムで管理するのかも確認が必要です。
会員・ポイント・定期購入の有無
会員登録を必須にするか、ゲスト購入を認めるかを決めます。ポイント、会員ランク、定期購入、紹介制度などを導入する場合は、機能を追加する目的と運用負担を明確にします。
機能を増やすことが、そのまま顧客満足度の向上につながるとは限りません。登録や購入の手順が複雑になり、離脱を増やさないかも検討します。
外部システムや販売チャネルとの連携
既に社内で使用しているシステムや、Shopifyと同時に利用したい販売チャネルを洗い出します。
- 基幹システム
- 在庫・倉庫管理システム
- 受注管理システム
- 会計システム
- POS・実店舗
- InstagramなどのSNS
- Amazon、楽天市場などの販売チャネル
- CRM・メール配信ツール
連携の可否だけでなく、どちらのシステムを正しいデータの基準にするか、連携が停止したときに誰が対応するかまで決めておきます。
商品素材とコンテンツを誰が用意するか
制作工程で遅れやすいのは、システム開発よりも、商品写真、説明文、会社情報などの素材準備です。制作会社へ依頼する範囲と自社で用意する範囲を明確にします。
- 商品名、価格、商品コード、在庫
- 商品写真、使用写真、動画
- 商品説明、仕様、サイズ、素材
- ブランドストーリー、会社情報
- 送料、返品、保証、納期
- よくある質問
- 利用規約、プライバシーポリシー、特定商取引法に基づく表記
公開後の運用担当者
公開後に誰が商品を登録し、注文を処理し、問い合わせへ回答するのかを決めます。担当者ごとに必要な権限を整理し、退職や担当変更があっても運用を継続できる状態にします。
制作会社に依頼する場合は、公開時の操作説明、マニュアル、保守範囲、追加修正の依頼方法も確認しておきます。
目標売上と公開後の集客方法
目標売上がなければ、必要なアクセス数、購入率、客単価、広告費を判断できません。まずは、次の式で売上の構造を整理します。
売上=アクセス数×購入率×客単価
新規ECサイトは、公開しただけでは十分なアクセスを獲得できない場合があります。SEO、広告、InstagramなどのSNS、メール、既存顧客、実店舗からの案内など、どの経路から顧客を集めるかを制作前に決めます。
制作相談前の確認リスト
- 主な顧客と販売する商品を説明できる
- 商品数とSKU数を把握している
- 必要な決済方法と配送条件を整理している
- 必要な会員機能や販売機能を整理している
- 連携したいシステムとSNSを洗い出している
- 写真や文章を誰が用意するか決めている
- 公開希望日と社内確認者を決めている
- 公開後の運用担当者を決めている
- 公開後の集客方法と予算を検討している
現時点で決まっていない項目があっても問題ありません。重要なのは、未決定のまま制作を進めるのではなく、決定が必要な項目として可視化することです。要件整理を制作会社と一緒に行うことで、追加費用や公開延期のリスクを抑えられます。
5.Shopify新規制作の費用はいくらか
Shopifyの新規制作費用は、自社で既存テーマを設定するのか、制作会社へデザインや構築を依頼するのか、独自機能を開発するのかによって大きく変わります。「Shopifyは月額料金が安いから、ECサイトも安く作れる」とは限りません。
費用を判断するときは、Shopifyへ支払う利用料と、ECサイトを作るための制作費を分けて考えます。さらに、有料テーマ、アプリ、撮影、商品登録、保守、広告など、公開後に発生する費用も確認が必要です。
Shopifyの制作方法別費用の目安
| 制作方法 | 初期費用の目安 | 期間の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 自社で制作 | 0~30万円程度 | 2週間~2カ月 | 少ない商品数で販売を試したい |
| テーマを利用して制作会社へ依頼 | 60~150万円程度 | 1~3カ月 | 標準的な機能で早く立ち上げたい |
| オリジナルデザイン | 150~300万円程度 | 3~6カ月 | ブランド表現と購入導線を重視したい |
| 独自開発・外部連携あり | 250万円以上 | 4~8カ月以上 | BtoB、基幹、在庫、物流などの連携が必要 |
※金額と期間は一般的な目安です。商品数、ページ数、デザイン、撮影、商品登録、アプリ、外部連携、確認体制によって変動します。
自社でShopifyを制作する場合の費用
自社制作では、制作会社へ支払う構築費を抑えられます。無料テーマと標準機能だけで始める場合、主な初期費用はドメイン、素材制作、必要に応じた有料テーマやアプリです。
ただし、担当者の作業時間もコストです。商品情報の整理、画像加工、テーマ設定、送料・決済設定、テスト注文などに時間がかかります。公開後に設定ミスが見つかった場合の修正や、売れない原因を自社で調べる時間も含めて判断します。
テーマを利用して制作会社へ依頼する場合の費用
既存テーマを活用し、ブランドカラー、画像、文章、ページ構成などを調整する方法です。完全なオリジナルデザインより費用と期間を抑えやすく、Shopifyの標準機能に合う販売方法なら効率的に制作できます。
同じ「テーマ制作」でも、テーマを設定するだけなのか、サイト設計、商品登録、撮影、文章作成、SEO設定、公開後の支援まで含むのかで費用は変わります。見積書では作業範囲を確認してください。
オリジナルデザインで制作する場合の費用
ブランドの見せ方、商品比較、カテゴリ構成、スマートフォンの購入導線などを設計し、Shopify上へ実装します。デザインを自由に作ることが目的ではなく、事業と顧客に合う購入体験を作ることが目的です。
デザイン工程に加えて、要件定義、ワイヤーフレーム、UI設計、テーマ開発、検証が必要になるため、テーマをそのまま利用する方法より費用と期間が増えます。
独自機能や外部システム連携がある場合の費用
BtoBの顧客別価格、特殊な商品オプション、見積もり、基幹システム、倉庫、POSなどとの連携が必要な場合は、標準機能や既存アプリで対応できる範囲を確認します。
既存アプリで近い機能を実現できても、自社の業務に合わないことがあります。反対に、業務をShopifyの標準仕様へ合わせることで、独自開発を減らせる場合もあります。「今の業務をそのまま再現する」前に、業務自体を見直すことも重要です。
Shopify新規制作で発生する主な費用
- 要件定義・事業設計
- サイトマップ・購入導線設計
- デザイン・テーマカスタマイズ
- Shopifyの初期設定
- 商品・カテゴリ・ページ登録
- 写真撮影・画像制作・文章作成
- 有料テーマ・有料アプリ
- 独自ドメイン
- 外部システム連携・カスタムアプリ
- SEO・アクセス解析・構造化データ
- 操作説明・マニュアル・公開後の保守
制作費だけでなく、公開後の総コストで比較する
初期費用が安くても、有料アプリが増えれば月額費用は高くなります。また、更新のたびに制作会社への依頼が必要な構造では、運用費用が積み上がります。
見積もりを比較するときは、初期制作費だけでなく、Shopify利用料、決済手数料、アプリ、保守、商品更新、集客を含む1~3年間の総コストで判断します。
6.Shopifyの料金プランはどれを選ぶべきか

Shopifyの主要プランには、Basic、Grow、Advanced、Plusがあります。新規制作だから最も安いプランを選ぶのではなく、スタッフ数、販売規模、必要機能、海外販売、BtoB対応などから判断します。
| プラン | 年払い時の月額 | 向いている事業者 | 判断のポイント |
|---|---|---|---|
| Basic | 3,650円/月 | 個人事業主、小規模な新規EC | 少人数で標準的な販売を始める |
| Grow | 10,100円/月 | 複数人で運営する成長段階のEC | スタッフアカウントと手数料を比較する |
| Advanced | 44,000円/月 | 販売規模が大きい企業、海外販売 | 高度な運用、地域別展開、配送料を確認する |
| Plus | 368,000円/月から | 大規模EC、複雑なBtoB・組織運用 | BtoB、チェックアウト、組織要件を確認する |
※2026年8月2日時点のShopify公式料金ページに掲載された年払い価格です。料金、名称、機能、キャンペーンは変更される場合があります。最新情報はShopify公式の料金プランをご確認ください。
Basicが向いているケース
一人または少人数で新規ECサイトを始め、まず販売実績を作りたい場合に検討しやすいプランです。標準的な商品販売であれば、Basicから開始し、事業成長に合わせて上位プランへ変更する方法があります。
ただし、必要なスタッフ権限や機能が不足しないかを確認してください。制作会社が作業するための権限と、公開後に社内で使用するアカウントは分けて考えます。
Growが向いているケース
複数のスタッフで受注、商品、販促などを分担する企業に向いています。月額料金だけでなく、販売額に応じた決済手数料との差も含め、Basicと比較します。
Advancedが向いているケース
販売規模が大きい、海外向けに地域別の運用を行いたい、外部配送業者のリアルタイム配送料が必要といった企業が検討するプランです。必要機能だけでなく、月間売上に対する手数料差も試算します。
Shopify Plusを検討するケース
大規模な取引、複数ストア、複雑な組織管理、Shopify B2B、高度なチェックアウト要件などがある場合に検討します。単純に売上が大きいという理由だけでなく、Plusでなければ解決できない事業要件があるかを確認します。
プランは制作開始時に確定しなくてもよい
制作初期は必要な機能を整理し、公開前までに適切なプランを選ぶ方法があります。ただし、プランによって利用できる機能やテーマ数などが異なるため、要件定義の段階で候補は絞っておきます。
また、Shopify Payments以外の外部決済サービスを利用する場合、外部サービスの決済手数料に加えてShopify側の取引手数料が発生することがあります。決済方法とプランは別々に決めず、合計費用で比較してください。
7.ShopifyでECサイトを新規制作する12の手順
Shopifyの新規制作は、管理画面の設定だけで完成するものではありません。事業、商品、購入導線を決めたあと、デザインと機能を実装し、注文から出荷までテストして公開します。
- 事業計画と目標を整理する販売する商品、ターゲット、競合、目標売上、客単価、公開後の集客方法を整理します。ECサイトの役割が新規顧客の獲得なのか、既存顧客の購入利便性向上なのかも明確にします。完了条件:誰に何を販売し、ECサイトで何を達成するかを関係者が共有できている。
- 商品と販売条件を整理する商品数、SKU、価格、在庫、オプション、会員、定期購入、BtoBなどの販売条件を一覧にします。送料、返品、保証、納期もこの段階で検討します。完了条件:標準機能、アプリ、独自開発のどれで対応するか判断できる情報がそろっている。
- 必要な機能と外部連携を決める決済、配送、レビュー、ポイント、メール、SNS、倉庫、基幹、POSなどの要件を整理します。既存アプリを使う場合は、料金、対応範囲、サポート、解約時のデータを確認します。完了条件:必要機能、優先順位、月額費用、連携方法が一覧になっている。
- サイトマップと購入導線を設計するトップページ、カテゴリ、商品詳細、ガイド、FAQなどのページ構成を作ります。Instagramや検索から訪れたユーザーが、どのページを経由して購入するかも設計します。完了条件:必要なページと、主要な購入経路を図または一覧で確認できる。
- テーマとデザイン方針を決める無料・有料テーマを利用するか、オリジナルデザインを実装するかを決めます。見た目だけでなく、必要なセクション、商品表示、絞り込み、スマートフォン操作、更新性を確認します。完了条件:ブランド表現と必要機能の両方を満たす制作方法が決まっている。
- Shopifyストアと基本情報を設定するストア名、会社情報、通貨、単位、タイムゾーン、通知先などを設定します。制作中はパスワード保護を使用し、一般公開されない状態で作業します。完了条件:ストアオーナーと制作関係者の権限が整理され、基本情報が登録されている。
- デザインとテーマを実装する承認された構成とデザインをShopifyへ実装します。パソコンだけでなく、スマートフォンでの商品発見、比較、カート投入、決済を優先して調整します。完了条件:主要ページが実機で確認でき、更新箇所を管理画面から操作できる。
- 商品・カテゴリ・コンテンツを登録する商品名、価格、在庫、画像、説明、仕様、バリエーション、配送情報を登録します。商品を探しやすいカテゴリと絞り込み条件も設定します。完了条件:販売対象の商品が登録され、カテゴリ・検索・関連導線から到達できる。
- 決済・送料・税金・通知を設定する決済方法、送料、配送地域、税金、注文メールなどを設定します。送料無料条件、離島、冷蔵・冷凍、複数配送元などの例外も確認します。完了条件:想定する注文条件ごとに、正しい合計金額と通知内容が表示される。
- SEO・計測環境・法定ページを整備するタイトル、ディスクリプション、見出し、画像代替テキスト、構造化データなどを整えます。GA4やSearch Consoleなどの計測環境と、特定商取引法、プライバシーポリシー、利用規約も準備します。完了条件:公開後の流入と購入を計測でき、販売に必要な情報へ購入者が到達できる。
- テスト注文と公開前確認を行う複数の端末、ブラウザ、決済、配送条件でテスト注文を行います。注文、キャンセル、返金、出荷、メール、在庫変動まで確認します。完了条件:購入者と運営者の両方の操作を確認し、公開を妨げる問題が解消されている。
- ドメインを接続して公開・改善を開始する独自ドメイン、公開範囲、検索エンジン設定を最終確認して公開します。公開後はアクセス、商品閲覧、カート投入、購入、問い合わせを確認し、離脱が多い場所から改善します。完了条件:顧客がサイトへアクセスして購入でき、担当者が注文処理と更新を開始できる。
公開予定日だけでなく、素材の提出日と確認日を決める
Shopify制作では、商品情報や写真の遅れ、社内確認の長期化によって公開日がずれることがあります。制作会社の作業日程だけでなく、自社の素材提出日、内容確認日、決済審査、テスト期間まで含めてスケジュールを作成してください。
8.売れるShopifyサイトに必要なページと購入導線

Shopifyの新規制作では、トップページと商品ページだけを作っても、十分な購入体験にはなりません。ユーザーが商品を知り、比較し、不安を解消し、購入後の条件に納得できるページが必要です。
トップページ
どのような商品を誰に販売しているECサイトなのかを短時間で伝えます。ブランドイメージだけで終わらせず、主要商品、選ばれる理由、カテゴリ、初めての方向け情報へ案内します。
商品一覧・カテゴリページ
ユーザーが目的の商品を探し、候補を比較するページです。商品数が多い場合は、用途、価格、サイズ、素材など、顧客が実際に使う条件で分類・絞り込みを設計します。
商品詳細ページ
商品の写真、価格、特徴だけでなく、対象者、用途、仕様、サイズ、素材、使用方法、他商品との違い、在庫、納期、送料、返品、保証などを掲載します。
商品説明の冒頭では、「何の商品か」「誰に向いているか」「どのような特徴があるか」を一文で説明すると、初めて訪れたユーザーが理解しやすくなります。
初めての方へ・選び方ガイド
専門性が高い商品や選択肢が多い商品では、商品一覧を見せるだけでは選べません。悩み、用途、使用環境などから商品を選べるガイドを用意します。
ブランド・会社紹介
商品を作る理由、企業の専門性、製造方法、品質管理、担当者などを伝えます。特に初めて知るブランドでは、「この会社から購入してよいか」という不安を解消する役割があります。
利用事例・コーディネート・使用イメージ
商品単体の写真だけでは、購入後の使い方や大きさを想像できないことがあります。実際の利用環境、着用例、組み合わせ、導入事例を見せ、関連商品へつなげます。
よくある質問
購入前に繰り返し発生する質問を整理します。商品、支払い、配送、返品、会員登録など、質問の種類ごとに分けると探しやすくなります。
利用ガイド
注文方法、決済、送料、配送、キャンセル、返品、交換、会員登録などをまとめます。商品ページやカートからも、必要な情報へすぐ移動できるようにします。
お問い合わせページ
購入前後の質問を受け付けます。問い合わせ内容を選択できるようにすると、必要な情報を最初から取得しやすくなります。電話、メール、チャットなどを設置する場合は、対応時間も明記します。
法定ページ・ポリシー
特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、利用規約、返金・返品ポリシー、配送ポリシーなどを整備します。自社の販売条件に合う内容を確認し、テンプレートを掲載しただけの状態にしないことが重要です。
カート・チェックアウト
カート投入後に、送料、納期、決済、会員登録などで迷わないようにします。不要な入力や説明を増やさず、購入完了までの障害を減らします。
ユーザーの入口ごとに購入導線を考える
| 入口 | ユーザーの状態 | 主な導線 |
|---|---|---|
| 商品名検索 | 商品を知っている | 商品詳細→条件確認→カート |
| 悩み・用途検索 | 商品を決めていない | 選び方・記事→比較→商品詳細 |
| Instagram・SNS | 写真や投稿に興味を持った | 使用イメージ→関連商品→商品詳細 |
| 広告 | 特定の商品・提案を見ている | 専用LP・商品詳細→購入 |
| 会社名・ブランド名検索 | 信頼性を確認したい | ブランド・実績→商品→購入条件 |
すべてのユーザーをトップページから案内する必要はありません。商品詳細、記事、Instagram連携コンテンツなど、ユーザーが最初に訪れるページから購入まで迷わず進める構造を作ります。
9.ユーザーが比較・購入できる商品ページの作り方
Shopifyの商品ページは、商品を登録する場所ではなく、ユーザーが「自分に合う商品か」「この会社から買ってよいか」を判断する場所です。商品名、価格、写真、短い説明だけでは、初めて商品を知ったユーザーが購入を決められない場合があります。
商品ページを作るときは、企業が伝えたい順番ではなく、ユーザーが購入前に確認したい順番で情報を並べます。
商品説明の冒頭に、商品の定義を書く
商品ページの最初に、その商品が何で、誰のどのような用途に向いているかを一文で説明します。ブランド独自の表現だけで始めると、初めて訪れたユーザーには商品の違いが伝わりません。
商品定義の例:○○は、△△に悩む方のために、□□という特徴を備えた商品です。一般的な××と比べて、◇◇を重視する方に適しています。
この定義文の下に、商品の背景、特徴、仕様、使い方などを詳しく掲載します。商品説明のすべてを一文へ詰め込むのではなく、最初に概要を理解させ、その後に判断材料を示す構成です。
誰に向いている商品かを明示する
「すべての人におすすめ」と書くより、適している人と適していない人を明確にしたほうが選びやすくなります。
- どのような悩みや目的を持つ人向けか
- どのような使用環境を想定しているか
- 初心者向けか、経験者向けか
- 家庭用か、業務用か
- どのような条件では別の商品が適しているか
写真は「見せる」だけでなく、判断に使えるようにする
正面写真だけでなく、側面、背面、細部、サイズ比較、使用場面、着用例、同梱物などを掲載します。色や質感が重要な商品は、照明や閲覧環境によって見え方が異なることも説明します。
商品画像の役割は、きれいに見せることだけではありません。購入後に「思っていたものと違った」と感じる原因を減らすことも重要です。
仕様・サイズ・素材を表で整理する
ユーザーが比較に使う情報は、文章の中へ埋め込まず、表や箇条書きで確認できるようにします。商品によって必要な項目は異なりますが、次のような情報が考えられます。
- サイズ・重量・容量
- 素材・原材料・成分
- 製造国・生産地
- 対応機種・使用条件
- 保存方法・使用期限
- 付属品・同梱物
- 保証期間
商品同士の違いを比較できるようにする
似た商品が複数ある場合、ユーザーは違いが分からないと選択を保留します。価格だけでなく、用途、機能、サイズ、素材、対象者などを比較します。
上位商品だけを良く見せるのではなく、それぞれの商品がどの条件に適しているかを説明すると、ユーザーは自分に合う商品を選びやすくなります。
送料・納期・返品条件を購入ボタンの近くで確認できるようにする
送料や到着日が最後まで分からないと、カートやチェックアウトで離脱する原因になります。商品ごとに配送条件が異なる場合は、商品ページで確認できるようにします。
返品・交換できる条件、期限、送料負担、問い合わせ方法も明記します。購入後の条件を隠さず説明することが、初回購入の安心感につながります。
レビューや使用事例を判断材料として掲載する
レビューは評価点だけでなく、どのような人が、どのような目的で使い、どう感じたかが分かる内容が重要です。利用事例、コーディネート、導入例などを商品と関連付けると、購入後の状態を想像しやすくなります。
Instagramなどの投稿をECサイトへ掲載する場合は、投稿者から利用許諾を取得し、連携ツールの契約条件や表示速度も確認します。
商品ページごとによくある質問を用意する
サイト全体のFAQだけでなく、商品固有の疑問は商品ページの近くで回答します。サイズ選び、使用方法、対応条件、納期、お手入れ、保証など、問い合わせで繰り返し聞かれる内容を優先します。
商品ページの確認項目
- 何の商品かを一文で説明している
- 向いている人と用途が分かる
- 複数の写真で形状や使用場面を確認できる
- 仕様、素材、サイズが整理されている
- 他商品との違いを比較できる
- 在庫、納期、送料が分かる
- 返品、交換、保証の条件が分かる
- レビューや使用事例がある
- 購入前の疑問へ回答している
- スマートフォンで購入ボタンを見つけやすい
10.Shopifyを自社サイトだけで完結させない
ユーザーは、ECサイトの中だけにいるわけではありません。Google検索、Instagram、YouTube、X、note、広告、メール、実店舗、イベントなど、それぞれ普段利用する場所があります。ユーザーがいる場所に接点がなければ、商品を知ってもらう機会も生まれません。
Shopifyを新規制作するときは、ECサイトのページ構成だけでなく、外部の接点から商品発見、比較、購入、再購入までを一つの流れとして設計します。
Instagramから商品発見と購入をつなぐ
アパレル、家具、食品、化粧品、雑貨など、写真や動画で使用場面を伝えやすい商品では、Instagramが重要な商品発見の場所になります。
投稿からトップページへ送るだけでなく、投稿に写っている商品、関連商品、キャンペーンページなどへ直接案内します。ECサイト側でもInstagram投稿やUGCを商品と関連付けることで、使用イメージを見ながら商品を選べます。
注意:Instagramの投稿とEC商品を連携して表示する場合、別途外部ツールが必要になることがあります。ツールは原則として企業側での契約となり、初期費用や月額費用が発生します。
YouTubeで使い方と商品の背景を伝える
動画は、文章や写真だけでは伝わりにくい使い方、サイズ感、動き、設置方法、開発者の考えなどを説明できます。動画から関連する商品ページへリンクし、商品ページ側にも必要な動画を掲載します。
Xやnoteで継続的に情報を届ける
Xは新商品、入荷、イベント、日々の活動など、短い情報を継続的に届ける用途に向いています。noteやブログでは、商品開発、素材、選び方、専門知識など、購入判断に必要な背景を詳しく説明できます。
すべてのSNSを同じ内容で運用するのではなく、顧客がいる場所と媒体の役割に合わせて選びます。
広告は専用の着地ページまで設計する
広告をトップページへ送るだけでは、広告で伝えた内容とECサイトの内容がつながらないことがあります。商品、悩み、キャンペーンごとに適切な商品ページやLPへ案内し、広告表現と着地ページの内容を一致させます。
実店舗とShopifyを分断しない
実店舗がある場合は、店舗で商品を知った人がECサイトで再購入できる導線を作ります。ショップカード、商品パッケージ、レシート、接客後の案内などから、商品ページや会員登録へつなげます。
在庫や顧客情報を連携する場合は、システム上の連携だけでなく、店舗スタッフとEC担当者の業務分担も設計します。
購入後はメールやコンテンツで再購入へつなぐ
注文完了メールを送って終わりにせず、使用方法、お手入れ、関連商品、買い替え時期などを案内します。購入した商品や時期に合わない一斉配信を増やすのではなく、顧客に役立つ内容を届けます。
| 接点 | 主な役割 | Shopifyへのつなぎ方 |
|---|---|---|
| 発見、共感、使用イメージ | 投稿・UGCから関連商品へ | |
| YouTube | 使い方、比較、背景説明 | 動画から商品・ガイドへ |
| X・note・ブログ | 継続発信、専門情報、開発背景 | 記事から商品・カテゴリへ |
| 広告 | 対象顧客への到達 | 商品別LP・商品詳細へ |
| 実店舗・イベント | 体験、接客、信頼 | QR、会員登録、再購入へ |
| メール | 継続接点、再購入 | 購入商品に合う情報・商品へ |
Instagram・SNSとECサイトをつなぐ考え方や実装例は、SNS・Instagram連携ECサイトリニューアルでも紹介しています。
11.Shopify新規制作で最初から行うSEO対策
新規ECサイトには、既存サイトから引き継げる検索評価やアクセスがありません。公開してからSEOを考えるのではなく、サイト構造、商品情報、計測環境を制作段階から整えます。
顧客が商品を探す言葉を整理する
企業内の商品名や型番だけでなく、顧客が使うカテゴリ名、用途、悩み、素材、地域、対象者などを整理します。検索回数だけでなく、その言葉で訪れた人へ適切な商品や情報を用意できるかを確認します。
カテゴリとURLを公開前に設計する
商品を登録してからカテゴリを考えるのではなく、顧客が商品を探す方法に合わせて分類します。同じ意味のカテゴリを重複して作らず、商品一覧、選び方記事、商品詳細がつながる構造にします。
URLは公開後に安易に変更しません。新規制作では過去URLの引き継ぎがないからこそ、最初から長く使用できる構造を決められます。
タイトルと見出しでページの内容を明確にする
すべてのページへ同じブランド訴求を入れるのではなく、商品、カテゴリ、記事ごとに固有のタイトルを設定します。見出しは見た目の大きさだけで選ばず、ページ内容の階層が分かる順番にします。
商品説明をメーカー文の転載だけで終わらせない
他の販売店と同じ説明文だけでは、そのサイトを選ぶ理由が生まれません。実際の使用方法、選び方、比較、注意点、自社で確認した情報などを追加します。
独自に検証していない効果や、根拠のない最上級表現は使用しません。商品情報の正確性と更新体制もSEOの前提です。
画像の内容と表示速度を両立する
画像には内容が分かる代替テキストを設定し、用途に合うサイズと形式で配信します。画質を下げすぎず、必要以上に大きな画像を読み込まないようにします。
アプリや計測タグを追加すると表示速度へ影響する場合があります。公開前だけでなく、アプリ追加後も速度と動作を確認します。
内部リンクで商品と情報をつなぐ
ブログでアクセスを集めても、関連商品へ進めなければ売上につながりません。記事から商品、商品から選び方、カテゴリから比較情報など、次に必要なページへ案内します。
構造化データをページ内容と一致させる
商品、パンくず、記事、FAQ、組織など、ページに存在する情報に合う構造化データを実装します。構造化データへ情報を入れるだけで検索順位が保証されるわけではありません。画面上の内容と矛盾させないことが重要です。
Search ConsoleとGA4を公開時から設定する
検索で表示された言葉やページ、アクセス、商品閲覧、カート投入、購入などを確認できる状態にします。計測値は設定によって変わるため、公開前にテスト注文を行い、購入完了まで記録されるか確認します。
AI検索を意識する場合も、まず商品情報を充実させる
AI検索対策を理由に、不自然な文章や大量のFAQを追加する必要はありません。まず、商品が何で、誰向けで、他の商品と何が違い、なぜ安心して購入できるのかを明確にします。
そのうえで、商品定義、比較、FAQ、運営会社、担当者、実績、レビュー、構造化データを整えます。これはAIのためだけではなく、ユーザーの購入判断と通常のSEOにも必要な情報です。
公開時のSEO確認項目
- ページごとに固有のタイトルがある
- 見出しが内容の階層に沿っている
- カテゴリとURLが整理されている
- 商品説明が他社と同じ文章だけになっていない
- 画像の代替テキストと容量を確認している
- 関連商品・カテゴリ・記事が内部リンクでつながっている
- 構造化データと画面上の情報が一致している
- Search ConsoleとGA4を設定している
- サイトマップとインデックス設定を確認している
- スマートフォンの表示速度と購入動作を確認している
12.公開後に情報を増やせるShopifyサイトにする
Shopifyの公開は、制作プロジェクトの終了ではなく、EC運営の開始です。公開直後の商品数やアクセスが少ない段階で完成形を求めるのではなく、顧客の行動と問い合わせを確認しながら改善します。
更新を制作会社へ依存しすぎない構造にする
商品、画像、よくある質問、記事、キャンペーンなど、日常的に変更する情報は、可能な範囲で自社担当者が更新できるようにします。どの部分を自社で変更でき、どこから制作会社への依頼が必要かを公開前に確認します。
公開後に追加する情報を決めておく
- 新商品・再入荷・仕様変更
- 商品の使い方・選び方
- 商品同士の比較
- 購入者から寄せられた質問
- レビュー・利用事例・導入事例
- Instagram投稿・コーディネート
- 開発背景・製造工程・担当者情報
- キャンペーン・イベント・実店舗情報
公開後に新しい一次情報、利用事例、比較、FAQを継続的に追加することは、ユーザーの判断材料を増やすだけでなく、検索エンジンがサイトの専門性や更新状況を理解する助けにもなります。
問い合わせと離脱を改善の材料にする
同じ質問が繰り返される場合は、商品ページや利用ガイドの説明が不足している可能性があります。カート投入後の離脱が多い場合は、送料、納期、決済、入力項目などを確認します。
アクセス数だけを見るのではなく、商品閲覧、カート投入、チェックアウト開始、購入完了までのどこで離脱しているかを確認します。
更新日と情報の正確性を管理する
価格、仕様、在庫、送料、キャンペーンなど、時間によって変わる情報は定期的に確認します。古い記事から販売終了商品へリンクしていないか、以前の送料や返品条件が残っていないかも確認します。
アプリを定期的に見直す
導入したものの使われていないアプリ、同じ役割を持つアプリ、費用に見合わないアプリがないか確認します。削除する場合は、テーマ内に不要なコードが残らないか、データをエクスポートする必要がないかも確認してください。
運用を担当者個人の知識だけにしない
商品登録、受注、返品、キャンペーン、アプリ、権限などの手順を文書化します。担当者が変わったときにも運用できるようにし、重要なアカウントを個人のメールアドレスだけで管理しないことが大切です。
改善の優先順位を決める
要望をすべて同時に実装するのではなく、売上への影響、利用者数、対応コスト、緊急性から優先順位を決めます。
- 購入できない、金額が違うなどの重大な問題
- 送料や納期が分からないなど、購入を妨げる問題
- 商品を見つけにくい、比較しにくい問題
- 運用担当者の作業負担が大きい問題
- 新しい販促、機能、デザイン改善
Shopifyは「完成させて納品するサイト」ではなく「育てる販売基盤」
新規制作時にすべての機能を入れることより、公開後の顧客行動を見ながら必要な改善を続けられることが重要です。更新性、計測、社内体制、制作会社の支援範囲まで含めて、運用できるShopifyサイトを作ります。
13.Shopifyの新規制作でよくある失敗
Shopifyは比較的始めやすいECプラットフォームですが、簡単に開設できることと、事業として安定して運営できることは別です。新規制作で起きやすい失敗を事前に知り、制作範囲と社内体制へ反映します。
デザインから制作を始める
トップページの見た目を先に作り、あとから商品数、送料、会員機能、運用方法を決めると、画面構成や機能を作り直すことになります。
対策は、デザインの前に商品、顧客、販売条件、必要機能、購入導線を整理することです。デザインは、決めた販売方法をユーザーへ分かりやすく伝えるために作ります。
必要な機能を制作途中で増やす
ポイント、定期購入、予約、ギフト、BtoB価格などを途中で追加すると、商品登録、デザイン、アプリ、テスト範囲が変わります。公開日と費用へ影響するため、必須機能と公開後でもよい機能を分けます。
アプリを入れすぎる
便利そうなアプリを追加し続けると、月額費用が増え、管理画面が複雑になり、表示速度やテーマとの相性へ影響する場合があります。
導入前に、目的、利用者、費用、代替手段、解約時の影響を確認します。複数の機能を一つのアプリで補える場合でも、不要な機能まで運用へ持ち込まないようにします。
商品登録の工数を見落とす
商品数が多い場合、画像、説明、サイズ、バリエーション、在庫、SEO情報の準備に時間がかかります。CSVで一括登録できても、元データが整理されていなければ加工と確認が必要です。
誰が商品データを作り、誰が登録し、誰が内容を確認するかを決めます。公開対象の商品と、公開後に追加する商品を分ける方法もあります。
スマートフォンでの購入を十分に確認しない
パソコンでは見やすくても、スマートフォンでは商品名が長い、画像が大きすぎる、選択肢が分かりにくい、購入ボタンへ到達しにくいといった問題が起こります。
画面幅を縮めるだけの確認ではなく、実際の端末で商品を探し、バリエーションを選び、決済まで操作します。
送料・決済・通知メールのテストが不足する
特定の地域だけ送料が違う、送料無料条件が重複する、在庫切れでも購入できる、注文メールに必要な情報がないといった問題は、公開後の問い合わせや損失につながります。
通常注文だけでなく、割引、複数商品、離島、キャンセル、返金など、想定する条件ごとにテストします。
公開後の担当者が決まっていない
制作会社が公開しても、商品更新、受注、問い合わせ、販促を行う担当者がいなければECサイトは動きません。複数人で担当する場合は、作業範囲と権限を分けます。
集客費用を制作予算に含めて考えていない
新規ECサイトは、公開直後から検索やSNSで多くのユーザーに見つかるとは限りません。広告、コンテンツ、撮影、SNS、メールなど、公開後の集客と改善に使う予算を残しておきます。
SEOを公開後に始める
公開後にカテゴリやURLを変更すると、修正範囲が広がります。商品分類、タイトル、内部リンク、計測環境など、サイト構造に関わるSEOは制作時から行います。
制作会社へ丸投げし、自社に運用方法が残らない
制作会社に専門作業を任せても、商品の特徴、顧客対応、社内業務まで任せきることはできません。制作中から担当者が参加し、判断理由と操作方法を共有します。
公開時には、管理者アカウント、ドメイン、テーマ、アプリ、計測ツールなどの所有者と契約者も確認してください。
14.Shopifyは自社制作と制作会社への依頼のどちらがよいか
Shopifyは専門的なプログラミングを行わなくてもストアを開設できます。そのため、すべての新規制作で制作会社が必要なわけではありません。重要なのは、費用だけでなく、事業の目的、必要機能、社内の時間と経験から判断することです。
自社制作が向いている企業
- まず少ない商品数で販売を検証したい
- 既存テーマのデザインで問題ない
- 標準的な決済・配送で販売できる
- 複雑な外部システム連携がない
- 社内に設定と運用を担当できる人がいる
- 公開日を柔軟に調整できる
- 公開後に自社で改善を続けられる
自社制作では、最初から完成度を上げすぎず、必要最低限の構成で販売を始める方法があります。ただし、法定表示、決済、送料、返品など、販売事業者として必要な設定は省略できません。
制作会社への依頼が向いている企業
- ブランドに合うオリジナルデザインが必要
- 商品数やSKU数が多い
- BtoB、定期購入、予約など販売条件が複雑
- 基幹、在庫、物流、POSなどと連携したい
- SEOや購入導線を制作時から設計したい
- 社内にECサイト制作の経験者がいない
- 公開日が決まっており、工程を管理する必要がある
- 公開後の分析や改善も相談したい
一部だけ制作会社へ依頼する方法もある
自社制作と制作会社への依頼を二者択一で考える必要はありません。自社で商品情報を整理し、難しい部分だけ専門家へ依頼する方法もあります。
- 要件定義とサイト構成だけ依頼する
- デザインとテーマ実装を依頼する
- 決済・送料・アプリ設定を確認してもらう
- 商品登録は自社で行う
- 公開前テストとSEO確認だけ依頼する
- 公開後の改善を月単位で依頼する
内製と外注を費用だけで比較しない
自社制作では外注費を減らせますが、担当者の時間と学習コストが発生します。制作会社へ依頼すると初期費用は増えますが、設計、進行管理、検証を短縮できる場合があります。
どちらを選ぶ場合も、公開後に自社で行う仕事は残ります。商品の知識、顧客対応、販促、改善まで制作会社へ完全に任せる前提にはしないことが大切です。
| 条件 | 自社制作 | 制作会社へ依頼 |
|---|---|---|
| 既存テーマで制作 | 対応しやすい | 短期間の制作に向く |
| オリジナルデザイン | 経験が必要 | 依頼が向く |
| 商品数が多い | 社内工数が増える | 登録範囲を相談できる |
| BtoB・独自機能 | 検証が難しい | 要件定義から依頼が向く |
| 外部システム連携 | 技術担当者が必要 | 対応実績を持つ会社へ依頼 |
| 公開後の改善 | 自社で実施 | 伴走支援を依頼できる |
15.Shopify制作会社の選び方
Shopify制作会社を選ぶときは、制作費とデザインだけで比較しません。同じ見積金額でも、対応範囲、制作後の更新性、集客設計、サポート内容が異なります。
Shopifyを操作できるだけで選ばない
テーマ設定やアプリ導入ができることは、制作会社を選ぶ最低条件です。顧客が商品を見つけ、比較し、購入する導線を設計できるかを確認します。
ECの販売設計から相談できるか
商品分類、送料、決済、会員、返品、運用など、EC特有の条件を整理できる会社を選びます。ヒアリングでデザインの好みだけを聞くのではなく、商品、顧客、業務、目標を確認するかが判断材料になります。
制作実績の担当範囲を確認する
掲載された制作実績について、デザイン、Shopify構築、商品登録、撮影、システム連携のどこを担当したのか確認します。見た目が好みかだけでなく、自社と近い商品数、販売方法、機能の実績があるかを見ます。
デザインと実装を一貫して確認できるか
デザイン上は成立していても、Shopifyの更新画面で扱いにくいことがあります。誰が実装し、スマートフォン、表示速度、更新性をどの段階で確認するかを聞きます。
アプリと独自開発を適切に選べるか
すべてをアプリで解決すると月額費用が増え、すべてを独自開発すると初期費用と保守負担が増えます。標準機能、アプリ、業務変更、独自開発を比較して提案できる会社が適しています。
SEOと計測を公開前から設計できるか
タイトルを設定するだけでなく、カテゴリ、URL、商品情報、内部リンク、構造化データ、Search Console、GA4まで確認できるかを見ます。公開後にどの数値を見て改善するのかも聞いてください。
制作範囲と追加費用が明確か
見積書では、ページ数、デザイン範囲、商品登録件数、撮影、文章、アプリ、修正回数、テスト、公開作業、操作説明を確認します。「Shopify一式」だけでは、含まれる作業を判断できません。
公開後のサポート範囲を確認する
不具合対応、操作質問、商品更新、デザイン修正、アプリ障害、改善提案は、それぞれ別の支援です。無償対応の期間、月額保守に含まれる作業、追加費用になる作業を確認します。
アカウントと制作物の所有者を確認する
Shopifyストア、ドメイン、有料テーマ、アプリ、GA4、Search Consoleなどを誰の名義で契約するか確認します。公開後に制作会社を変更しても、自社で必要な権限とデータを管理できる状態が必要です。
制作会社へ確認する質問
- 要件定義と販売設計はどこまで対応しますか
- 自社と近いShopify制作実績はありますか
- その実績ではどの作業を担当しましたか
- 商品登録、撮影、文章作成は含まれますか
- 有料テーマやアプリ費用は見積もりに含まれますか
- 外部システム連携の検証方法は何ですか
- スマートフォンとテスト注文は誰が確認しますか
- SEO、構造化データ、アクセス解析は含まれますか
- 公開後に自社で更新できる範囲はどこですか
- 保守と追加修正の費用はどのように決まりますか
- ストア、テーマ、ドメイン、データの所有者は誰ですか
16.Shopify新規制作の公開前チェックリスト
公開前確認では、ページが表示されるかだけでなく、購入者の操作と運営者の業務を一通りテストします。担当者名と確認日を記録し、未確認項目を残さないようにします。
商品・在庫
- 商品名、価格、税区分が正しい
- 商品画像、説明、仕様、注意事項がそろっている
- バリエーションとSKUが正しい
- 在庫数と在庫切れ時の動作が正しい
- 公開対象外の商品が表示されていない
- カテゴリ、絞り込み、サイト内検索で商品を探せる
価格・割引
- 通常価格、セール価格、比較価格の表示が正しい
- クーポンコードが指定条件で動作する
- 割引の併用可否が想定どおりである
- 送料無料条件と割引後金額の関係を確認している
決済
- 利用予定の決済方法が表示される
- テスト注文または実決済を行っている
- 決済成功・失敗・キャンセル時の動作を確認している
- 返金手順と返金後の在庫を確認している
- 入金先口座と入金時期を確認している
送料・配送
- 配送地域ごとの送料が正しい
- 送料無料条件が正しい
- 冷蔵・冷凍・大型・離島などの例外を確認している
- 配送日時指定の受付条件が正しい
- 出荷担当者が注文情報を確認できる
- 送り状や物流システムとの連携を確認している
注文・メール・顧客対応
- 注文確認メールが購入者へ届く
- 店舗側の通知先に注文が届く
- 発送、キャンセル、返金メールの内容が正しい
- メールの会社名、連絡先、リンクが正しい
- 問い合わせフォームが送信できる
- 問い合わせの担当者と返信方法が決まっている
表示・操作
- パソコン、スマートフォン、タブレットで確認している
- 主要なブラウザで表示と購入を確認している
- 文字が小さすぎず、背景との明度差が十分にある
- ボタンが切れたり重なったりしていない
- メニュー、検索、絞り込みが操作できる
- リンク切れと仮テキストが残っていない
- 画像の表示と読み込み速度を確認している
SEO・計測
- タイトルとディスクリプションが設定されている
- 見出し構造と画像代替テキストを確認している
- canonicalとインデックス設定が適切である
- XMLサイトマップを確認している
- 構造化データにエラーや内容の不一致がない
- Search ConsoleとGA4が設定されている
- 商品閲覧、カート、購入完了を計測できる
法律・ポリシー
- 特定商取引法に基づく表記を掲載している
- プライバシーポリシーを掲載している
- 利用規約、返品、配送、返金ポリシーを確認している
- 会社名、住所、電話番号、責任者などが正しい
- 商品に必要な法令上の表示を確認している
ドメイン・権限・運用
- 独自ドメインとSSLでアクセスできる
- wwwの有無などURLが統一されている
- ストアオーナーが自社の管理者になっている
- 不要な制作アカウントや権限を整理している
- テーマと重要データのバックアップを確認している
- 商品、注文、問い合わせの運用担当者が決まっている
- 障害時と緊急時の連絡先が決まっている
公開判定は「大きな不具合がない」だけで決めない
ユーザーが商品を理解し、正しい金額で注文でき、運営者が出荷と問い合わせへ対応できることが公開条件です。修正を公開後へ回す場合は、購入への影響と対応期限を明確にします。
17.福岡ECサイトのShopify新規制作
福岡ECサイトでは、Shopifyの画面を作るだけでなく、商品、顧客、販売方法、集客、公開後の運用から逆算してECサイトを設計します。既存テーマを活用した制作から、オリジナルデザイン、BtoB、外部システム連携、独自機能の開発まで、事業要件に合わせて対応します。
制作前の要件整理から対応
販売条件や必要機能が完全に決まっていない場合も、ヒアリングを通じて整理します。必要な機能をすべて追加するのではなく、公開時に必要な機能と公開後に追加できる機能を分け、予算とスケジュールを調整します。
商品とブランドに合わせた購入体験を設計
商品写真を並べるだけではなく、商品の選び方、違い、使用イメージ、ブランドの背景、購入前の不安まで整理します。スマートフォンでの発見、比較、カート、決済を確認し、商品に合った購入導線を作ります。
Shopifyの標準機能・アプリ・独自開発を使い分ける
Shopifyの標準機能で対応できる部分は標準機能を利用し、必要に応じてアプリや独自開発を組み合わせます。初期費用だけでなく、アプリの月額料金や公開後の保守を含めて提案します。
SEOと公開後の改善まで考えて制作
サイト構造、商品情報、内部リンク、構造化データ、Search Console、GA4などを公開前から確認します。公開後は、検索、商品閲覧、カート、購入などのデータを見ながら改善を続けられる状態を作ります。
Shopify制作実績
伝統工芸、食品、オーダーメイド、ギフトなど、商品と運用方法が異なるShopifyサイトを制作しています。PC画像とスマートフォン画像は、Shopifyハブページ・下層ページで掲載している制作実績と同じものを使用しています。






※掲載画面は制作実績の一例です。対応範囲はプロジェクトごとに異なります。
Shopifyの新規制作について相談する
商品、必要機能、予算、公開時期が完全に決まっていない段階でもご相談いただけます。現在の計画を確認し、制作前に整理すべき項目をご案内します。
18.Shopifyの新規制作に関するよくある質問
ShopifyでECサイトを新規制作する費用はいくらですか?
自社で制作する場合は0~30万円程度、既存テーマを利用して制作会社へ依頼する場合は60~150万円程度、オリジナルデザインは150~300万円程度が一つの目安です。独自機能や外部システム連携がある場合は250万円以上になることがあります。商品数、撮影、登録、アプリ、連携範囲によって変動します。Shopifyの新規制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
テーマを利用した一般的な制作は1~3カ月、オリジナルデザインは3~6カ月、独自開発や外部連携を含む場合は4~8カ月以上が目安です。商品素材の準備、社内確認、決済審査などによっても変わります。Shopifyは自分でも制作できますか?
はい。商品数が少なく、既存テーマと標準機能で販売できる場合は、自社制作も可能です。オリジナルデザイン、複雑な配送、BtoB、外部連携が必要な場合は、制作会社への相談をおすすめします。Shopify制作を会社へ依頼するメリットは何ですか?
販売条件、購入導線、デザイン、機能、SEO、テストをまとめて設計できることです。社内で調査・設定する時間を減らし、公開後の運用まで見据えて制作できます。Shopifyの月額費用はいくらですか?
2026年8月2日時点の年払い価格では、Basicが月額3,650円、Growが10,100円、Advancedが44,000円、Plusが368,000円からです。別途、決済手数料、有料アプリ、テーマ、保守などが発生する場合があります。最新料金はShopify公式ページをご確認ください。Shopifyではどの料金プランを選べばよいですか?
少人数で標準的な販売を始める場合はBasicが候補です。スタッフ数、売上規模、決済手数料、海外販売、BtoB、外部配送料などの要件が増える場合は、Grow、Advanced、Plusを比較します。商品登録も制作会社へ依頼できますか?
依頼できます。ただし、登録件数、画像加工、説明文作成、バリエーション、カテゴリ設定が見積もりに含まれるか確認してください。商品情報の正確性は最終的に事業者側でも確認する必要があります。Shopifyをオリジナルデザインで制作できますか?
可能です。テーマをもとに独自セクションを追加する方法と、ブランドや購入導線に合わせてテーマを大きく開発する方法があります。デザインだけでなく、公開後の更新性も確認して設計します。BtoB向けのECサイトもShopifyで新規制作できますか?
可能です。法人会員、顧客別価格、掛け率、最小注文数、見積もり、請求書払いなどの要件を整理し、Shopifyのプラン、アプリ、独自開発を組み合わせます。InstagramとShopifyは連携できますか?
商品やアカウントの条件を確認したうえで連携できます。Instagram投稿やUGCをECサイトの商品と結び付けて表示する場合は、別途外部連携ツールの契約が必要になることがあります。実店舗の在庫やPOSとShopifyを連携できますか?
利用中のPOS、在庫管理、店舗数、運用方法によって対応が異なります。どのシステムを在庫情報の基準にするかを決め、更新頻度、エラー時の対応まで確認します。Shopifyで定期購入やサブスクリプションに対応できますか?
対応できます。定期購入アプリなどを利用し、購入周期、変更・休止・解約、決済、在庫、顧客対応を設計します。通常購入と定期購入を同じ商品で扱う場合は、表示の分かりやすさも重要です。ShopifyでSEO対策はできますか?
できます。タイトル、商品説明、カテゴリ、URL、内部リンク、画像、構造化データ、表示速度、Search Consoleなどを整えます。新規制作では、公開前にカテゴリとURLを設計することが重要です。ShopifyでAI検索対策はできますか?
商品定義、比較、FAQ、会社情報、実績、レビュー、構造化データなど、ユーザーとAIが内容を理解しやすい情報を整えることは可能です。ただし、施策によってAI検索への表示や推薦が保証されるものではありません。Shopifyの公開前に何を準備すればよいですか?
商品情報、写真、価格、在庫、送料、決済、返品条件、会社情報、法定ページ、問い合わせ先、運用担当者を準備します。公開前には実際の注文、メール、返金、出荷までテストしてください。Shopify公開後の運用や改善も依頼できますか?
制作会社によって対応範囲が異なります。福岡ECサイトでは、公開後の更新、アクセス解析、購入導線、SEO、機能追加など、必要な支援内容を確認してご案内します。福岡以外の企業でもShopify制作を依頼できますか?
はい。オンラインでの打ち合わせとプロジェクト管理により、福岡県外の企業にも対応しています。商品、機能、社内体制に応じて進め方をご案内します。
19.まとめ|Shopifyの新規制作は公開後の売上から逆算する
Shopifyは、自社で小さく始めるECサイトから、オリジナルデザイン、BtoB、外部システム連携を含む企業ECまで対応できるプラットフォームです。ただし、アカウントを作り、商品を登録するだけで売れるECサイトになるわけではありません。
新規制作を成功させるためには、制作前に「誰に何を販売するのか」「どのように商品を比較してもらうのか」「どの決済と配送を使うのか」「誰が公開後に運用するのか」を決める必要があります。
- 小規模な検証なら、自社制作も選択肢になる
- ブランド設計、独自機能、外部連携が必要なら制作会社へ相談する
- 初期費用だけでなく、アプリ、保守、集客を含む総コストで考える
- 商品ページには、比較と購入判断に必要な情報を掲載する
- Instagram、検索、広告、実店舗などから購入までをつなぐ
- 公開前に注文、決済、配送、メール、スマートフォンをテストする
- 公開後のデータと問い合わせをもとに改善を続ける
Shopifyの新規制作で目指すべきなのは、サイトを公開することではなく、商品が見つかり、比較され、安心して購入され、その後も運用と改善を続けられる販売基盤を作ることです。
Shopifyで新しいECサイトを立ち上げたい方へ
福岡ECサイトでは、制作前の要件整理から、デザイン、Shopify構築、商品・購入導線、SEO、公開後の運用までご相談いただけます。



