SEOキーワード選定で検索ボリュームを重視しても売上につながらない理由と顧客獲得を実現する3つ基準とは

2026.05.09 SEO  福岡ECサイト 
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鳥井敏史

福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史

この記事を書いた人

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。

専門分野

ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計

ECサイト改善の主な実績

・ECサイト制作歴15年以上 ・MakeShopアンバサダー ・JBEA EC業界SEO部門2025受賞 ・月商100万円 → 月商2,000万円 ・BtoB EC 月商100万円 → 月商1,000万円 ・支援企業:JR九州 / JAL / 名鉄 など

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福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

目次

検索ボリュームが高いキーワードを狙っても集客できない企業が増えている

多くの企業がSEOキーワード選定で検索ボリュームを最優先にします。月間検索数が多いキーワードなら、アクセスが増えると考えるのは自然です。しかし現実は違います。検索ボリュームが高いキーワードほど競合が強く、上位表示できても売上につながらないケースがほとんどです。

実際、月間検索数1,000件のキーワードで1位を獲得してもアクセスはわずかです。一方、月間検索数100件のニッチなキーワードから多くの見込み客が流入し、成約につながる企業も存在します。

この差は何か。実は、キーワード選定の基準が全く違うのです。

SEOキーワード選定とは、検索ボリュームではなく「顧客の購買ステージ」と「競合可能性」を軸に選ぶプロセスである

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SEOキーワード選定とは、単に検索数が多いキーワードを見つけることではなく、顧客の購買ステージと自社の競合可能性を判断して、売上に直結するキーワードを優先順位付けしてターゲティングするプロセスです。

企業が獲得したいのは「アクセス」ではなく「顧客」です。 検索ボリュームが大きいキーワードは、検索意図が曖昧で購買段階にない層が多く含まれています。 一方、検索ボリュームが小さくても、購買意欲の高い層が検索するキーワードからの流入は成約率が圧倒的に高いのです。

福岡ECサイト株式会社が支援したクライアント企業では、従来は月間検索数5,000件のビッグキーワードを追求していました。しかし上位表示は困難で、アクセスも伸びませんでした。そこで購買ステージが明確な「ロングテール+競合可能性」を軸に戦略を切り替えたところ、月間検索数は減りましたが、問い合わせは3倍に増加しました。

キーワード選定の失敗は3つの誤解から生まれる

なぜ多くの企業はキーワード選定で失敗するのか。それは以下の3つの誤解に基づいているからです。

  • 誤解1:検索ボリューム=価値だと思い込んでいる
  • 誤解2:競合難易度を無視して、主観で「勝てる」と判断している
  • 誤解3:顧客の購買ステージを分析せず、機械的にツールで選んでいる

これらの誤解があると、サイトへのアクセスは増えても成約には繋がりません。 検索ボリュームが大きいキーワードほど検索意図が多様化するからです。

例えば「ECサイト制作」という大きなキーワードには、以下のような異なる検索意図が混在しています。

  • ECサイト制作の相場を知りたい(情報探索段階)
  • ECサイト制作の手順を学びたい(勉強段階)
  • ECサイト制作会社を比較したい(検討段階)
  • ECサイト制作会社に依頼したい(購買段階)

この中で購買に直結するのは最後の1つだけです。検索ボリュームが大きいキーワードは、購買段階にない層の方が圧倒的に多いため、どれだけ上位表示しても売上には繋がらないのです。

売上に直結するキーワード選定の3つの基準

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基準1:購買ステージの明確さで優先順位を決める

最初に考えるべきは「顧客の購買段階がどこにあるか」です。購買ステージは通常、以下の4段階に分かれます。

  1. 認識段階:問題を認識した層が「どうしよう」と検索する(例:「ECサイト売上が増えない」)
  2. 情報収集段階:問題解決の手段を調べる層(例:「ECサイト制作 相場」)
  3. 検討段階:複数の選択肢を比較する層(例:「ECサイト制作 福岡」「Shopify vs MakeShop」)
  4. 購買段階:決定直前の層が「決め手」を探す(例:「ECサイト制作 福岡 実績」「Shopify構築 支援」)

集客効率が高いのは、段階3と4のキーワードです。 この段階の層は購買意欲が高く、アクセスから成約までの期間も短いからです。

例えば、月間検索数300件の「ECサイト制作 福岡」というキーワードは、「ECサイト制作」という月間検索数5,000件のキーワードより成約率が高いケースがほとんどです。検索数は16倍の差がありますが、顧客の購買確度はこちらが遥かに高いのです。

基準2:自社の競合可能性で実現性を判断する

次に重要なのが「自社は本当にそのキーワードで上位表示できるか」という競合可能性の判断です。

競合可能性は、以下の3つの要素で決まります。

  • ドメインパワー:サイト全体の信用度(新規サイトは弱い)
  • 既存コンテンツ資産:関連キーワードでの上位記事の有無
  • 競合の強さ:上位10位以内のサイトのドメインパワー

新規立ち上げのサイトが「ECサイト制作」という超ビッグキーワードを狙うのは戦略的に無駄です。上位10位がすべて大手制作会社やポータルサイトで埋まっているからです。一方、「Shopify構築 福岡」のような複合キーワードなら、ドメインパワーが低くても上位表示できる可能性があります。

判断基準は以下の通りです。

ドメインパワー 推奨キーワード戦略
0〜20 月間検索数100〜500の複合キーワード・ロングテール中心
20〜40 月間検索数500〜1,500の複合キーワード・カテゴリ単位でのカバー
40以上 月間検索数1,500以上のキーワード・ビッグキーワードも検討可能

重要なのは、無理して大きなキーワードを狙うのではなく、「自社が勝てるポジション」を見つけることです。

基準3:顧客獲得単価と利益率で経営判断する

3つ目は「そのキーワードから獲得する顧客の利益」です。SEOはビジネス活動なので、最終的には利益が出ているかで判断すべきです。

例えば、月間検索数1,000件で1位獲得できたキーワードからのアクセスが月100件でも、顧客獲得単価が5,000円で平均受注額が500,000円なら、投資対効果は高いです。一方、月間検索数100,000件のキーワードで1位でも、顧客獲得単価が50,000円で平均受注額が100,000円なら、利益率が低い可能性があります。

福岡ECサイト株式会社が支援するクライアント企業では、従来のキーワード戦略から「顧客獲得単価」軸に切り替えました。その結果、キーワードの優先順位が完全に変わりました。月間検索数が少なくても、成約率が高く利益率が高いキーワードを中心に施策を集中することで、年間の売上効率が30%向上しました。

判断基準は以下の通りです。

  • 顧客獲得単価が3,000円未満:優先度高(即座に施策開始)
  • 顧客獲得単価が3,000〜10,000円:優先度中(既存コンテンツ活用で対応)
  • 顧客獲得単価が10,000円以上:優先度低(他の施策から検討)

検索ボリュームに頼る企業の失敗パターン

失敗パターン1:ビッグキーワードを1年追求して上位化できず、時間とコストを無駄にする

「ECサイト制作」で1位を獲得することが目標になっているパターンです。検索ボリュームが大きく見える目標ですが、実現難易度が極めて高く、多くの企業が1〜2年の努力を無駄にしています。

その間に「Shopify構築 福岡」「ECサイト 売上向上」のようなニッチキーワードで複数上位化できていれば、はるかに高い利益を生み出していた可能性があります。

失敗パターン2:上位表示しても購買意図のない層が大量流入し、CVRが1%以下になる

検索ボリューム重視で「Web制作」というキーワードで1位になったのに、アクセスのうち90%が「Webデザイン 無料」「ホームページ作成 初心者」という全く別の購買段階の層だったというケースです。

この場合、アクセスは増えても成約数は増えず、客観的には失敗です。逆に月間アクセス100件でも、そのうち5件が成約する「質の高いキーワード」の方が、ビジネス的には正解です。

キーワード選定と集客の関係を整理する

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ここで重要な経営視点を整理します。福岡ECサイト株式会社が支援する企業でよく見られるのが「キーワード選定と集客設計の混同」です。

キーワード選定と集客は別の構造です。

  • キーワード選定:どの検索クエリに対してコンテンツを作るか(コンテンツ戦略)
  • 集客設計:複数のキーワード・チャネルをどう組み合わせて顧客を呼び込むか(全体戦略)

キーワード選定は「コンテンツの中身」を決め、集客設計は「複数コンテンツの組み合わせ」を決めます。つまり、キーワード選定で検索ボリュームを見ても、集客全体の設計がなければ売上には繋がらないのです。

例えば、月間検索数100件のキーワード3つで上位化できれば、合計300件のアクセスが月間で期待できます。これは検索ボリュームが1,000件の1キーワードより、実現可能性が高く利益的にも優れています。

正しいキーワード選定フロー

実務的な手順は以下の通りです。

  1. 顧客の購買ステージを定義する(認識〜購買の4段階)
  2. 各段階で見込み客が検索するキーワードをリストアップする
  3. 各キーワードの検索ボリュームと競合難易度を調査する
  4. 自社のドメインパワーで「勝てるキーワード」を優先度化する
  5. 顧客獲得単価と受注額から「利益が出るキーワード」を判定する
  6. 優先度が高いキーワルから順番にコンテンツを作成する

この流れで重要なのは、検索ボリュームは「参考情報」であり「選定基準ではない」という認識です。

ここ、意外と見落とされがちですが重要です。選定基準は、購買ステージ・競合可能性・利益性の3つだけなのです。

従来のキーワード選定とSEO時代のキーワード選定の違い

視点 従来の方法 売上直結のアプローチ
最優先の基準 検索ボリュームが大きいか 購買ステージが明確か・自社が勝てるか
キーワード選択 ビッグキーワード1つに集中 ロングテール複合キーワード複数
成功の測定 検索順位・アクセス数 成約数・顧客獲得単価・利益額
競合分析 難易度ツールの数値のみ参照 競合の受注額・メディア戦略まで分析
実施期間 12ヶ月以上の長期投資 3ヶ月の短期テスト+実績ある手法に集中

表から見える大きな違いは「成功の定義」です。従来はアクセス数を成功と定義しますが、売上直結のアプローチは「成約数と利益」を最終定義としています。

実際の現場では、このポイントで企業の成長スピードに大きな差がつきます。

AI時代のキーワード選定にもこの基準は変わらない

ChatGPT検索やPerplexityなどのAI検索が普及しても、この基準は変わりません。理由は、AI検索に引用されるためには「購買ステージが明確で、顧客の疑問に直結した高品質なコンテンツ」が必要だからです。

つまり、検索ボリューム重視で作った「薄く広い」コンテンツはAI検索にも引用されにくく、購買ステージが明確で「深く狭い」コンテンツほどAI引用の対象になりやすいのです。

今後のSEO・AI検索対策を考えると、キーワード選定の基準は「ますます購買ステージと利益性に集約される」と予想されます。

キーワード選定の優先度判定シート

実務的には、以下の基準で優先度を判定するのが効果的です。

判定項目 優先度:高 優先度:中 優先度:低
購買ステージ 検討〜購買段階 情報収集〜検討段階 認識段階
自社の競合可能性 既に関連記事がある・3位以内狙える 競合は強いが差別化できる 大手企業が占有・勝ち目がない
顧客獲得単価 3,000円未満 3,000〜10,000円 10,000円以上
検索ボリューム 100〜1,000件/月(二次的基準) 50〜100件/月 50件/月以下

この表の重要なポイントは、検索ボリュームが「最後の判定項目」になっていることです。

これが従来のキーワード選定との最大の違いなのです。

SEOキーワード選定に関するよくある質問

Q1:月間検索数が10,000件のキーワードは狙わないべきですか?

いいえ。ただし、自社のドメインパワーと競合状況によって判断すべきです。既に月間検索数1,000件以上のキーワードで複数上位化している企業であれば、月間検索数10,000件のキーワードにも挑戦する価値があります。

しかし新規立ち上げサイトが最初から月間検索数10,000件のキーワードを狙うのは戦略的に非効率です。まず月間検索数100〜500件のロングテールキーワード15〜20個で上位化してドメインパワーを高めてから、段階的に大きなキーワードに移行するのが現実的です。

Q2:競合難易度が「高」と表示されたキーワードは完全に諦めるべきですか?

難易度が高くても、以下の3つの条件を満たせば狙う価値があります。第1に、そのキーワードでの上位企業が「業界外の大手ポータルサイト」で、実際の競合企業ではない場合。第2に、自社に「強い専門性や実績」があり、他社との差別化が明確な場合。第3に、顧客獲得単価が非常に高く、1件の成約で大きな利益が得られる場合です。

ただし難易度表示は参考値であり、実際の競合状況はサイトごとに異なります。表示上「高」でも、実際には勝てるキーワードは多くあります。

Q3:キーワード選定後、アクセスが増えない場合は何を確認すべきですか?

3つのポイントを順番に確認してください。第1に「そもそも上位化しているか」。Googleサーチコンソールで実際の検索順位を確認し、10位以内に入っているかを確認します。第2に「CTR(クリック率)が正常か」。上位化しているのにクリックが少ないなら、タイトルやメタディスクリプションの改善が必要です。第3に「CVR(コンバージョン率)が問題か」。アクセスはあるが成約がない場合は、ページ内容やCTA設計の問題です。

この順番で問題を切り分けることが重要です。多くの企業は最初から「キーワード選定が間違っていたのでは」と考えますが、実際は上位化していないか、上位化しているのに成約に繋がっていないかのどちらかです。

Q4:ロングテールキーワルで複数上位化すると、メインキーワードでも上位化しやすくなりますか?

はい。ロングテールキーワードで複数上位化することで、自動的にメインキーワードのドメインパワーが高まり、上位化しやすくなります。これは「構造売上理論」における「内部リンク設計」の効果です。

例えば「ECサイト制作」で上位化したいなら、先に「Shopify構築」「MakeShop構築」「CVR改善」など関連ロングテールで複数上位化し、それらのページから「ECサイト制作」へ内部リンクを張ることで、自動的にメインキーワードの評価が高まります。

Q5:季節性があるキーワードの場合、選定基準は変わりますか?

はい。季節性キーワードの場合、「検索ボリューム」の判断時期が重要になります。オフシーズンの検索ボリュームで優先度判定するのではなく、シーズン時の想定トラフィックを基準に考えるべきです。

例えば、クリスマスギフト関連キーワードは9月には月間検索数100件でも、11月には月間検索数10,000件になるかもしれません。この場合、9月の数字だけで判定せず、通年での顧客獲得単価と利益性を考慮すべきです。

SEOキーワル選定を改善するための次のステップ

多くの企業がキーワード選定の段階で迷います。その理由は「数値的な判断基準がない」からです。ここまで説明してきた「購買ステージ」「競合可能性」「顧客獲得単価」という3つの基準があれば、機械的に優先度を決定できます。

次のステップは以下の通りです。

  1. 自社の顧客の購買ステージを4段階で定義する(シート作成)
  2. 各段階のキーワード候補を50〜100個リストアップする
  3. Googleキーワードプランナーなどで検索ボリュームと難易度を一括取得
  4. 自社の現在のドメインパワーを確認(MOZ・SEMrush等で測定)
  5. 3つの判定基準で優先度順に並べ替える
  6. 優先度TOP10のキーワードから順番にコンテンツ作成開始

このプロセスを3ヶ月実行すれば、キーワード選定の基準は明確になります。

重要なのはここです。迷いなく施策を進められるようになることで、時間とコストの無駄がなくなります。

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