MakeShop機能カスタマイズで競合に負ける理由と売上構造で判断すべき機能投資の基準とは

2026.05.20 MakeShop  福岡ECサイト 
おしゃれなオフィス。  机にオリジナルブランドの商品
鳥井敏史

福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史

この記事を書いた人

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。

専門分野

ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計

ECサイト改善の主な実績

・ECサイト制作歴15年以上 ・MakeShopアンバサダー ・JBEA EC業界SEO部門2025受賞 ・月商100万円 → 月商2,000万円 ・BtoB EC 月商100万円 → 月商1,000万円 ・支援企業:JR九州 / JAL / 名鉄 など

この記事の監修

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

MakeShop独自機能を追加しても競合に勝てない理由

MakeShop管理画面で新しい機能を追加したのに、売上が変わらない。そう感じるEC担当者は多いです。独自機能は確かに便利です。でも便利さだけでは、競合との差は生まれません。

機能追加では差別化できません。売上構造の設計が勝負です。 MakeShop独自機能を追加しても競合に勝てない理由とは、機能の差別化ではなく構造の差別化が必要であり、プラットフォームの選択は「何ができるか」ではなく「どう売上を作るか」で判断すべきという考え方です。 機能は手段であり、売上構造が目的です。多くの企業は機能追加に投資しますが、その機能がECサイト全体の売上構造につながっていないため、結果が出ないのです。ここ、実際に多くの企業で見られる現象ですね。

なぜMakeShop独自機能では競合に勝てないのか

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どのプラットフォームも機能は同じです。 MakeShopはECプラットフォームとして、多くの独自機能を提供しています。顧客管理機能、自動メール配信、在庫連携、ポイント設定など、確かに機能は充実しています。 しかし、競合のShopify、カラーミーショップ、au PAY マーケットなども同じ機能を持っています。つまり、機能だけでは差がつかないのが現実です。

機能の差別化は、すぐに埋まります。あなたがMakeShopで新機能を追加した3ヶ月後には、競合も同じ機能を導入しています。プラットフォーム各社はAPIで連携することで、機能的には同等になっていくからです。つまり、機能競争では勝てません。

福岡ECサイト株式会社が支援した企業の事例では、MakeShopで顧客管理機能を強化してから3ヶ月間、売上変化がありませんでした。その後、その企業が気づいたのは「機能があっても使わなければ意味がない」ということです。管理画面に機能があるだけで、実際の販売導線に組み込まれていなかったのです。

真の差別化は、プラットフォームの機能をどう売上構造に組み込むかです。つまり、機能ではなく設計が勝負になります。

プラットフォーム選択で見落とされる3つの判断軸

MakeShopを選ぶべきか、他のプラットフォームを選ぶべきか。多くの企業は「機能が豊富か」で判断しています。しかし本来の判断軸は以下の3つです。

  • 集客構造が設計できるか(タグ設計・構造化データ・内部リンク・カテゴリ設計)
  • 商品訴求の構造が作れるか(ベネフィット表示・利用シーン・価格の見せ方)
  • 信頼構造を組み込めるか(レビュー・実績・企業情報・第三者証明)

MakeShopはこれらの要素を設計できるプラットフォームです。ただし、プラットフォーム側が提供するのは「できる環境」であり「売れる環境」ではありません。その設計を実装するのは、あなたの企業です。

集客構造の設計可能性

MakeShopでSEO対策ができますか。構造化データを設定できますか。カテゴリページにメタディスクリプションを設定できますか。これらができるかどうかが、プラットフォーム選択の第一次判断です。

MakeShopは管理画面でカテゴリメタディスクリプション設定、構造化データ(JSON-LD)の自動出力、内部リンク構造のカスタマイズなどが可能です。Shopifyと比較してもSEO設定の自由度は高いレベルです。しかし、それを実装するかどうかは、担当者の判断にかかります。

逆にいうと、MakeShopの機能が充実していても、その機能を使わなければ、他のプラットフォームと変わりません。

商品訴求構造の自由度

カスタマイズ性はShopifyが圧倒的に高いです。MakeShopは既存のテンプレートから選ぶ形になるため、テンプレートの範囲内でしか設計できません。

ただし、多くのEC企業は「完全カスタマイズ」を求めすぎています。実際の売上改善は、カスタマイズの有無ではなく「商品訴求が構造化されているか」です。MakeShopのテンプレート内で、ベネフィット表示、利用シーン、価格帯別カテゴリなどを設計できるなら、カスタマイズ性は不要です。

つまり、プラットフォーム選択は「カスタマイズできるか」ではなく「必要な訴求構造が実装できるか」で判断すべきです。この視点の違いが重要なポイントです。

信頼構造の組み込み能力

MakeShop管理画面で、ユーザーレビュー、顧客実績、企業情報、メディア掲載実績を自動表示できるか。これが第三の判断軸です。

MakeShopはレビュー機能、商品レコメンド、顧客推薦状の設定などが可能です。ただし、これも機能があるだけでは意味がありません。実装してから「効果がある」と判断するまでに、3ヶ月の検証期間が必要です。

MakeShopとShopify・カラーミーショップの構造比較

男性 PC 説明 信頼 

判断軸 MakeShop Shopify カラーミーショップ
SEO設定の自由度 高い(メタディスクリプション、構造化データ対応) 非常に高い(コード直接編集可能) 中程度(基本設定のみ)
テンプレートカスタマイズ 制限あり(既存テンプレート内) 完全カスタマイズ可能 制限あり(既存テンプレート内)
レビュー・信頼機能 標準装備 アプリで拡張 標準装備
在庫連携の自動化 API・Webhook対応 API・Webhook対応 API・Webhook対応
月額料金 3,980円~(小規模向け) 29ドル~(基本プラン) 3,500円~(基本プラン)
集客構造設計の実装難易度 低い(管理画面で対応) 高い(コード知識必要) 低い(管理画面で対応)

表から見えるように、MakeShopとカラーミーショップは管理画面内での設定で集客構造を設計できます。Shopifyはコード知識が必要な分、自由度が高い代わりに実装難易度が高くなります。

つまり、MakeShopが「低い難易度で集客構造設計ができるプラットフォーム」なのであれば、その利点を活かしているかが、プラットフォーム選択の後の判断になります。

MakeShop機能追加が売上につながらない失敗パターン

失敗例1:機能追加を「改善施策」と勘違いするパターン

MakeShop管理画面でレコメンド機能を導入した。ポイント設定を強化した。メール自動送信を設定した。これらは確かに施策です。ただし、施策と改善は違います。

改善とは「売上が上がる」ことです。施策とは「何かを追加する」ことです。この違いを見落とすと、どんな機能を追加しても売上は変わりません。

MakeShop独自機能を10個追加しても、それが売上構造に組み込まれていなければ、単なる「使われていない機能の増加」です。

失敗例2:プラットフォーム機能と販売導線の分離

MakeShop管理画面で設定できることと、実際のサイトに表示されることは別です。例えば、ポイント機能を強化したのに、購入導線にポイント表示がない。レビュー機能を有効化したのに、商品詳細ページに目立つ位置に表示されていない。

このズレが発生する理由は、「機能の設定」と「販売導線への組み込み」を別の人が担当しているからです。MakeShop管理画面担当者と、フロントエンド設計者が連携していない場合、機能が活きません。

福岡ECサイト株式会社が支援した企業では、MakeShop管理画面で在庫連携を自動化したのに、実際のサイト表示には反映されておらず、手動更新が続いていました。機能と導線の分離が起きていたのです。

構造売上理論で見るプラットフォーム差別化の本質

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福岡ECサイトではこれを「構造売上理論」と呼んでいます。ECサイトの売上は、プラットフォーム機能によって決まるのではなく、サイトの構造設計によって決まるという理論です。

売上を生む3つの構造は以下の通りです。

  • 集客できる構造:タグ設計・構造化データ・内部リンク・カテゴリ設計・SNS・キャンペーン
  • 商品訴求の構造:ベネフィット訴求・利用シーン・価格の見せ方・比較ツール
  • エンティティの構造:会社情報・レビュー・実績・メディア掲載・第三者証明

MakeShopはこれらの構造を設計できるプラットフォームです。ただし、プラットフォームが「設計を許可している」ことと「設計を実装している」ことは異なります。

あなたの企業がMakeShopで新機能を追加しても売上が変わらないのは、その機能がこの3つの構造のいずれかに組み込まれていないからです。

集客構造にプラットフォーム機能を組み込む例

MakeShopの自動メール配信機能を「集客構造」に組み込むと、以下のようになります。

顧客がカテゴリAを閲覧した24時間後に、カテゴリAの新商品のみを紹介するメールを自動送信する。このメールには、内部リンク構造を組み込み、関連カテゴリへの導線も含める。同時に、そのメール内のクリック率をGA4で追跡し、次のメール配信最適化に反映させる。

この場合、MakeShop機能(自動メール配信)が集客構造に組み込まれています。単なる「メール配信の自動化」ではなく「来店習慣を設計するためのメール配信」になっています。

商品訴求構造にプラットフォーム機能を組み込む例

MakeShopのレコメンド機能を「商品訴求の構造」に組み込むと、価格帯別レコメンド、利用シーン別レコメンド、購買パターン別レコメンドなどが可能です。

単なる「売上が高い商品を表示する」ではなく「顧客の購買ステージに応じて異なる商品を提案する」という構造になります。

信頼構造にプラットフォーム機能を組み込む例

MakeShopのレビュー表示機能を「信頼構造」に組み込むと、単なる「レビューの表示」ではなく「顧客属性別にレビューを変える」という設計が可能です。

例えば、初めての顧客には「使いやすさ」に関するレビューを目立たせ、リピート顧客には「品質」に関するレビューを目立たせるという設計ができます。

プラットフォーム差別化を判断する5つのチェック項目

MakeShopを選ぶべきか、移行を検討すべきか。その判断は、以下の5つの項目で判定できます。

  1. SEO設定が管理画面で完結するか MakeShopはメタディスクリプション、構造化データ、URLカスタマイズが管理画面で設定可能です。この設定が完結していれば、MakeShopのSEO機能は十分活用されています。未設定なら、機能が活かされていません。判定基準:全カテゴリページのメタディスクリプションが設定されているか(設定率100%が基準)。
  2. カテゴリ設計が売上構造に組み込まれているか MakeShopのカテゴリ設計が、単なる「商品分類」ではなく「購買ステージ分類」や「利用シーン分類」になっているか。判定基準:カテゴリ数が「商品数÷50」より多い場合、過度に細分化されている可能性があります。最適なカテゴリ数は月商規模に応じて3~15程度です。
  3. レビュー・信頼要素が全商品に表示されているか MakeShop管理画面でレビュー機能が有効化されていても、実際の商品ページに表示されていない場合があります。判定基準:商品詳細ページに顧客レビューが最低3件以上表示されているか。表示されていなければ、機能と導線の分離が起きています。
  4. メール配信が来店習慣設計に基づいているか MakeShopの自動メール配信を「定期配信」で使用しているか、「顧客行動トリガー型配信」で使用しているか。判定基準:メール配信数が「月1~2回の定期配信」の場合、機能が活かされていません。最適な構造は「購買後フロー」「閲覧後フロー」「非購買フロー」など複数のトリガー型メール設定です。
  5. 在庫・商品データが一元管理されているか MakeShop管理画面での在庫更新が、実店舗・Amazon・楽天と自動連携されているか。判定基準:在庫ズレが月1回以上発生している場合、API連携やシステム統合の導入を検討すべきです。月100件以上の出荷がある場合、自動化により工数削減で月20時間以上の時間が生まれます。

5項目中3つ以上が未活用なら、まず機能活用が先です。 リニューアルより前にやることがあるということですね。

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