MakeShopで商品を増やしても売上が伸びない、本当に先に直すべき順番とは
福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史
福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史
ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。
専門分野
ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計ECサイト改善の主な実績
この記事の監修
福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史
MakeShopで商品数を増やしたのに売上が伸びない理由
商品ページを100個追加したのに売上は10%しか増えていない。カテゴリを整理しても回遊が起きない。このような状況に直面している経営者や運用担当者は想像以上に多いです。
MakeShopで商品数を増やしたのに売上が伸びない状況とは、「商品の追加」という施策が「ユーザーの購入導線」という構造と分断されているということです。問題は商品数ではなく、カテゴリ設計と導線の優先順位にあります。
商品追加は集客ではなく受け口の改善
多くのECサイト運用者が勘違いしている点があります。商品を増やすことは集客施策だと思い込み、売上が増えないと焦って広告費を増やしてしまうケースです。
実際には商品追加は集客ではなく、サイト内の導線と選択肢を整える「受け口の改善」です。福岡ECサイト株式会社が支援する企業の分析では、商品数増加による売上向上は「既存カテゴリの導線が正しく設計されているか」で決まります。
導線が壊れた状態で商品を100個追加しても、ユーザーは目的の商品にたどり着けず、結果として購入に至りません。つまり、商品追加の前に確認すべきは「現在のカテゴリ構造でユーザーが迷わずに商品を探せるか」という質問です。
MakeShop管理画面で最初に見直すべき3つの優先順位
MakeShop管理画面を開いたとき、カテゴリ設計と導線を見直す順番があります。順番を間違えると、商品を増やしても増やすほど複雑になり、サイト全体が迷路になってしまいます。
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カテゴリ階層の深さを確認する
ユーザーが商品にたどり着くまでに何クリック必要か数えてください。一般的なECサイトでは3階層以上になると直帰率が急上昇します。
例えば「衣料品→メンズ→トップス→シャツ→半袖→白」と6階層あるサイトと、「トップス→メンズシャツ」と2階層のサイトでは、ユーザーの到達率が大きく異なります。
カテゴリが深すぎると感じたら、階層を減らすか、または「メンズ半袖シャツ」のように名前を統合することを検討してください。
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トップページからの導線の起点を確認する
トップページに表示されるカテゴリボタンやメニュー項目が、実際のユーザーの探索行動と合致しているか確認してください。
MakeShop管理画面で「カテゴリ一覧」を見たとき、表示順序は売上や商品数ベースになっていないでしょうか。ユーザーの心理では「色で選ぶ」「価格で選ぶ」「用途で選ぶ」というように、異なる軸で探索を始めます。
実際の支援事例では、カテゴリの表示順序を「商品数の多い順」から「ユーザーの検索行動に合わせた順」に変えただけで、回遊が大きく改善したケースがあります。
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検索機能とフィルタリング条件が機能しているか確認する
MakeShopの検索機能やフィルタリング機能が、ユーザーの実際の探索行動に対応しているか見直してください。
例えば、アパレルECなら「色」「サイズ」「価格」「素材」がフィルタリングできるか。食品ECなら「アレルギー対応」「産地」「タイプ」が選べるか。この3つがなければ、商品が増えるほどユーザーは迷います。
なぜカテゴリと導線の順番が売上を決めるのか

福岡ECサイト株式会社が多くのMakeShopサイトを分析した結果、売上が伸びるサイトと停滞するサイトの違いは「商品の質」ではなく「探す経路がいくつあるか」でした。
ユーザーがサイトに訪問したとき、目的の商品にたどり着く経路は以下の3つです。
- カテゴリメニューから探す
- 検索ボックスから探す
- トップページのおすすめ商品から探す
この3つの経路のうち、どれか1つでも壊れていると、ユーザーの一定数は諦めて他サイトに移ります。売上が伸びないサイトは、この3つの経路が不完全になっているケースがほとんどです。
福岡ECサイト株式会社ではこれを「導線分離理論」と呼んでいます。ユーザーが複数の経路から同じ商品にたどり着けることで、初めて商品追加の効果が表れます。逆に経路が1つしかない状態で商品を増やすと、新商品は埋もれたままになります。
具体的な支援事例:月商から見た導線改善の効果
福岡ECサイト株式会社が支援したMakeShop導入企業の事例です。
この企業は月商100万円から月商1,000万円への成長を達成しましたが、その道のりは「商品を増やす」という単純な施策ではありませんでした。最初に行ったのは、既存の導線を分析し、カテゴリ構造を再設計することでした。
具体的には、3階層以上あったカテゴリを2階層に統合し、トップページのメニュー項目を8個から5個に削減。同時に検索機能のフィルタリング条件を4個から7個に増やしました。
この改善の結果、ユーザーが商品にたどり着くまでの平均ステップ数が5.2ステップから2.8ステップに短縮され、カート投入率が15%向上。その後、新商品を段階的に追加していく過程で、売上は継続的に成長しました。
ここで重要なのは「商品追加が先ではなく、導線改善が先だった」という点です。導線が整ってから商品を追加することで、各商品の露出機会が大幅に増加し、結果として売上が伸びたのです。
MakeShopのカテゴリ設計で見直すべき4つのチェックポイント
MakeShop管理画面でカテゴリを見直すとき、以下の4つを確認してください。1つでも問題があれば、商品追加の前に修正を優先するべきです。
チェックポイント1:カテゴリ名が顧客言語になっているか
MakeShop管理画面で設定されているカテゴリ名が、あなたの会社の内部用語になっていないか確認してください。
例えば、社内では「商品体系A」と呼ぶものが、ユーザーには「トップス」として見えるか。社内用語でカテゴリを作ると、ユーザーはそのカテゴリが何を含むのか理解できず、別のカテゴリを探してしまいます。
判断基準:カテゴリ名を初めて見たユーザーが、その中にどんな商品が入っているか想像できるか。想像できなければ名前を変えてください。
チェックポイント2:カテゴリ内の商品数のばらつき
各カテゴリに入っている商品数が極端に異なっていないか確認してください。
例えば「シャツ」カテゴリに500商品、「パンツ」カテゴリに50商品という偏りがあると、ユーザーは「シャツ」に行き着くまでに迷い、「パンツ」は見落とします。
判断基準:各カテゴリの商品数が100〜300の範囲内なら、ユーザーが選択肢を比較しやすい状態です。1,000以上なら分割、50以下なら統合を検討してください。
チェックポイント3:複数のカテゴリに同じ商品が入っていないか
MakeShop管理画面で複数カテゴリに同じ商品を配置している場合、重複を確認してください。これは時間とともに発生する問題です。
商品の複数登録は一見効率的に見えますが、実はSEO上のマイナスになり、また管理負担も増えます。可能な限り1商品1カテゴリで運用し、どうしても複数カテゴリに属する商品なら「タグ」機能を使ってください。
チェックポイント4:モバイル表示でカテゴリメニューが見やすいか
MakeShopをスマートフォンで見たとき、カテゴリメニューがハンバーガーメニューに隠れていないか、また1行に3個以上のカテゴリが表示されていないか確認してください。
モバイルトラフィックが多いECサイトの場合、カテゴリへのアクセスが難しいだけで直帰率が上昇する傾向があります。判断基準は「3タップ以内で目的のカテゴリに到達できるか」です。
導線を整えたあとに商品を追加する3段階のステップ

カテゴリと導線の問題を修正した後、商品数を増やしていく際の優先順位は以下の通りです。
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既存カテゴリの完全性を確認する(ステップ1)
各カテゴリに最低限必要な商品数が揃っているか確認してください。例えば、アパレルなら「各サイズ」「各色」が全て揃っているか。食品なら「各フレーバー」「各容量」が揃っているか。
この段階では「新商品を増やす」のではなく「欠けている品種を埋める」ことに注力します。ユーザーは選択肢が完全に揃ったカテゴリを信頼します。
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ロングテール商品を段階的に追加する(ステップ2)
ステップ1で基本商品が揃った後、徐々に新商品を追加していきます。このとき注意すべきは「一度に大量に追加しない」ということです。
1週間に10商品程度の追加を目安に、3〜4週間かけて段階的に増やしてください。こうすることで、各商品がカテゴリ内で適切に位置付けられ、ユーザーの負荷も段階的に上昇します。
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検索流入とカテゴリ流入のバランスを監視する(ステップ3)
商品を追加した後は、GA4で「カテゴリページへの流入」と「検索経由の流入」がどちらも増えているか監視してください。
もしカテゴリ流入は増えているのに検索流入が増えていなければ、各商品の説明文やメタディスクリプションの改善が必要です。判断基準は「新商品ページのアクセス数が月間100PV以上に達しているか」です。100PV未満なら、その商品は導線から見つけられていない状態です。
よくある失敗パターン:商品追加で売上が伸びない企業の共通点
失敗パターン1:スマートフォンでの動作確認をしないまま商品を追加する
デスクトップ環境では見やすいカテゴリメニューが、スマートフォンでは隠れたままになっているケース。モバイルユーザーの割合が60%を超えるECサイトの場合、この問題だけで売上が30%落ちることもあります。
よくあるケース:中規模アパレルECが商品を追加したものの、売上への反映がほとんどなかった事例があります。MakeShopをスマートフォンで確認したところ、カテゴリメニューが複数階層に深く埋まっており、目的の商品への到達タップ数が多い状態でした。デスクトップ画面では問題なく見えていたため、運用者が気づけていませんでした。
失敗パターン2:売れている理由を分析しないまま新商品を追加する
既存で売れている商品と、新しく追加する商品の「売れた理由」が異なるケース。既存商品は「安さで勝負」だったのに、新商品は「品質で勝負」だと、カテゴリ内の一貫性が壊れます。
結果として、ユーザーは「このカテゴリは何を売りにしているのか不明確」と判断し、買い比べを始めてしまいます。判断基準は「既存の売れ筋3商品と新商品の売却理由(価格・品質・デザイン・機能)が共通しているか」です。
福岡ECサイト株式会社が支援した実例:導線改善から商品拡大への戦略

福岡ECサイト株式会社 代表・鳥井敏史が支援した企業の事例をご紹介します。
この企業は食品ECを運営していたもので、当初は月商100万円でした。カテゴリが「その他」という曖昧な分類ばかりで、新商品を追加しても全く売上に反映されていない状態でした。
福岡ECサイト株式会社が行ったのは、MakeShopのカテゴリ構造を「その他」から「用途別」「客層別」「シーン別」に再設計することでした。同時に、検索フィルタリングに「アレルギー対応」「産地」を追加し、ユーザーが複数の経路から商品を探せる構造に改善しました。
この導線改善の3ヶ月後から、段階的に新商品を追加していった結果、月商は1,000万円まで成長。重要なのは「商品追加が売上を10倍にしたのではなく、導線改善が商品追加の効果を10倍にした」という点です。
この事例が示すのは、MakeShopで商品数を増やす前に、必ずカテゴリと導線の構造を整える必要があるということです。
今すぐ確認すべき判断基準:あなたのMakeShopサイトは商品追加の準備ができているか
以下の判断基準を見て、あなたのMakeShopサイトが商品追加の準備ができているか確認してください。
- カテゴリ階層が3階層以下か
いいえ→商品追加の前にカテゴリを統合してください - スマートフォンで3タップ以内にカテゴリに到達できるか
いいえ→モバイル用メニューを再設計してください - 各カテゴリの商品数が100〜300の範囲か
いいえ→商品数が多すぎるカテゴリを分割してください - 検索フィルタリング機能が3個以上あるか
いいえ→フィルタリング条件を追加してください - 既存商品の売上理由(価格・品質・デザイン)が統一されているか
いいえ→カテゴリ内の一貫性を整えてください
これら全てに「はい」と答えられれば、あなたのMakeShopサイトは商品追加の準備ができている状態です。1つでも「いいえ」があれば、商品追加より先にそこを改善することで、最終的な売上向上が加速します。
MakeShopで商品追加と導線改善に関するよくある質問
Q1:既に500商品あるMakeShopサイトです。カテゴリを変更すると、SEOに悪影響が出ないでしょうか
カテゴリ構造の変更自体がSEOに悪影響を与えることはありませんが、URLが変わる場合は301リダイレクトを必ず設定してください。MakeShopの管理画面でリダイレクト設定ができます。
むしろ、カテゴリ構造が複雑すぎると、検索エンジンがサイト全体を正しく理解できず、SEO評価が下がります。構造改善はSEO向上につながる施策です。ここで判断基準は「現在のカテゴリ構造で、月100PV以下のカテゴリページが30%以上あるか」です。30%以上あれば、構造改善の優先度は高いです。
Q2:商品を150個追加予定です。どのくらいの期間をかけて追加すべきか
1ヶ月あたり30〜50商品を目安に、3〜5ヶ月かけて段階的に追加してください。理由は2つです。1つ目は、ユーザーが新商品の存在に気付く時間を作ること。2つ目は、各商品のデータ(売上・アクセス・コンバージョン)を蓄積し、売れない商品の改善に活かすことです。
一度に150商品を追加すると、どの商品が売れているのか、売れていないのか分析できず、結果として改善の手が打てなくなります。判断基準は「毎月各商品の売上順位を確認できるペース」で追加することです。
Q3:カテゴリ修正は技術者に頼むべきでしょうか、それとも自社でできるでしょうか
MakeShopの基本的なカテゴリ管理(追加・削除・順序変更・名前修正)は管理画面から自社で実行できます。ただし、URLリダイレクト設定が必要な場合や、複数カテゴリの統合が必要な場合は、MakeShop認定パートナーに相談することをお勧めします。
判断基準は「過去にMakeShop管理画面でカテゴリを変更した経験があるか」です。経験があれば自社で対応可能ですが、初めての場合は専門家のサポートを受けることで、リスクを最小化できます。
つまり、MakeShopで商品数を増やしたのに売上が伸びない場合とは
ユーザーが目的の商品にたどり着ける導線が整っていない状態で、商品数だけを増やしている状況を指します。問題は商品ではなく、カテゴリ設計と経路の複数性にあり、先に導線を整えることで、商品追加の効果が初めて表れます。
判断基準まとめ:あなたの企業はどのフェーズにいるか
- 導線改善を優先すべき企業
カテゴリ階層が3以上、モバイルでのアクセスが60%以上、各カテゴリの商品数のばらつきが大きい場合→導線改善を最優先にしてください - 段階的な商品追加に移行できる企業
カテゴリ階層が2以下、モバイル対応が済んでいる、既存カテゴリの完全性が確保されている場合→月30〜50商品を目安に追加してください - 積極的な商品拡大ができる企業
カテゴリ構造が最適化済み、検索流入とカテゴリ流入のバランスが取れている、新商品の月100PV以上達成率が70%以上の場合→月50商品以上の追加も可能です
まとめ
MakeShopで商品数を増やしたのに売上が伸びない場合、問題は商品の質ではなく、カテゴリと導線の設計にあります。正しい順番は「導線改善→商品追加→継続監視」です。
福岡ECサイト株式会社が支援した企業の実績では、カテゴリを3階層から2階層に統合し、検索フィルタリングを強化した結果、既存アクセス数は変わらないまま、カート投入率が15%向上しました。その後、段階的に商品を追加していく中で、月商は100万円から1,000万円へと成長しています。
重要なのは「いつ商品を追加するか」という判断基準です。既存カテゴリの完全性が確保でき、ユーザーが複数経路から商品を探せる状態になってから、初めて商品追加の効果が表れます。判断基準は「各カテゴリへのアクセス数とカート投入率が前月比で安定しているか」です。安定していれば、商品追加のタイミングは適切です。
今からできることを、まずは1つ始めてみてください
MakeShop管理画面を開いて、今すぐ確認できることがあります。まずはカテゴリ階層を数えてみてください。スマートフォンで3タップ以内にカテゴリに到達できるかを確認するだけで、改善の優先順位が見えてきます。導線改善はコストがかからない施策から始められます。
月商が安定した企業の事例:A社 ECマネージャー
商品を追加しても売上に反映されず、毎月どう進めるべきか分からない状態でした。福岡ECサイト株式会社にカテゴリ構造の見直しを相談したところ、スマートフォン対応の問題が明らかになりました。3ヶ月でカテゴリを整理し、導線を簡潔にしたあと、商品を段階的に追加してからは、新商品も既存商品も安定した売上を生むようになりました。
検索流入が増加した企業の事例:B社 コンテンツマネージャー
カテゴリ設計を「用途別」に再設計し、検索フィルタリングを強化したところ、自然検索からのアクセスが大きく増加しました。導線が整ったことで、ブログやSNSからのユーザーも迷わずに目的の商品にたどり着けるようになり、相乗効果が出てきました。
お客様の声
アパレル系ECサイト運営企業 / EC担当者
商品数を増やすたびにお客様から「欲しいものが見つけにくい」という声が届いており、何が原因なのか分からない状態が続いていました。カテゴリ構造を見直してモバイルでの導線を整えたところ、同じ商品数でもお客様が迷わずカートに進んでくれるようになったと実感しています。商品を追加する前に導線を整えることが、こんなにも大切だとは思っていませんでした。
雑貨・インテリア系ECサイト運営企業 / 店長
新商品を定期的に追加していたにもかかわらず、アクセス数もカート投入率も伸び悩んでおり、どこに手を入れるべきか判断できずにいました。カテゴリを用途別に再設計し、検索フィルタリングを追加したことで、お客様が目的の商品にたどり着くまでの時間が明らかに短くなったとスタッフ全員が感じています。導線が整ってから追加した商品は、以前と比べて早い段階で売上に結びつくようになりました。



