MakeShopとShopifyのどちらを選ぶ、実は最初に決めるべき判断軸は何か

2026.09.10 MakeShop  福岡ECサイト 
越境
鳥井敏史

福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史

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福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。

専門分野

ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計

ECサイト改善の主な実績

・ECサイト制作歴15年以上 ・MakeShopアンバサダー ・JBEA EC業界SEO部門2025受賞 ・月商100万円 → 月商2,000万円 ・BtoB EC 月商100万円 → 月商1,000万円 ・支援企業:JR九州 / JAL / 名鉄 など

この記事の監修

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

MakeShopとShopifyで迷う企業が増えている理由

MakeShopとShopifyを比較するために、多くの企業がスプレッドシートを引っ張り出します。

機能を並べて、料金を比較して、「どちらが自社に向いているか」と判断しようとします。でも実際には、この比較プロセス自体が間違っているのかもしれません。

プラットフォーム選択で迷う企業の共通点は、比較の前に自社の売上構造が整理できていないということです。

つまり、MakeShopとShopifyの選択を間違える企業が先に見落としている判断軸とは、プラットフォーム機能ではなく、自社ECの売上を生む構造が何かを理解することである。

プラットフォーム選択は結果、本当に決めるべきは売上構造

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ECサイトの制作依頼を受けるたびに、同じ質問をされます。「うちはMakeShopとShopifyどちらにした方がいいですか」と。

この質問には実は、隠れた前提があります。「機能が充実しているプラットフォームを選べば、売上が上がるだろう」という前提です。でも実際の現場では、プラットフォーム選択は売上の結果を左右する要因ではなく、最後に決まる選択肢に過ぎません。

売上を決めるのは、以下の3つの構造です。

  • 集客できる構造(タグ設計・内部リンク・カテゴリ設計・SEO・AI検索対応)
  • 商品を買わせる構造(ベネフィット訴求・ビジュアル・比較表・価格表示・在庫表示)
  • 企業を信頼させる構造(レビュー・実績・企業情報・メディア掲載・第三者評価)

この3つの構造がMakeShopでできるのか、Shopifyでできるのかを問うべきなのに、多くの企業は「どちらが使いやすいか」「どちらが安いか」の軸で比較してしまいます。

それは車を買うときに「シートの色」で比較するようなものです。

福岡ECサイト株式会社でこれまで支援してきた企業の中でも、プラットフォーム選択で失敗した企業の共通点は、売上が上がらない理由をプラットフォームのせいにしていたという点です。

実際には、カテゴリ設計が不十分だったり、商品訴求が競合と同じだったり、信頼要素が不足していたりしているのに、「このプラットフォームでは売上が上がらない」と結論づけていました。

従来のプラットフォーム選択と構造設計による選択の違い

従来の選択軸 構造設計による選択軸
機能数の多さ 集客構造を実装できるか
初期費用の安さ 売上構造を整える投資対効果
管理画面の使いやすさ カテゴリ・タグ・内部リンク設計の自由度
テンプレートデザイン ベネフィット訴求を実装できる画面構成
サポート体制 AIや検索対策の対応可能性

従来のプラットフォーム選択は「機能」「コスト」「使いやすさ」という、選ぶ側の都合を優先していました。しかし構造設計による選択は「売上を生む3つの構造をこのプラットフォームで実装できるか」を逆算して判断します。

福岡ECサイト株式会社 代表・鳥井敏史が支援する企業では、プラットフォーム選択の前に、以下を整理することから始めます。

  • 自社の商品はどのカテゴリ構造で売上が生まれるのか
  • ユーザーはどのような導線で購入に至るのか
  • 何が他社商品との比較で優位性を生むのか
  • 企業としての信頼要素は何か
  • 集客に使うチャネル(SEO・SNS・AI検索)ではどう見える必要があるのか

この整理ができて初めて、「では、この構造を実装するにはMakeShopとShopifyのどちらが適しているか」という問いが意味を持つようになります。

売上構造の違いで判断する、MakeShopが適している企業

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MakeShopは日本のECプラットフォームの中でも最も古いサービスの1つです。だからこそ、日本の商慣行に合わせた設計が徹底しており、商品数が少ない~中規模のECサイト、もしくは既存顧客が多く集客より顧客管理を優先する企業に向いています。

具体的には以下の売上構造を優先する企業が該当します。

  • 既存顧客のリピート(来店習慣設計)を最優先にしている企業
  • 商品数が100~500程度で、カテゴリ設計よりユーザー管理を重視する企業
  • メルマガ・顧客DM・後払い対応など、日本の販売慣行を重視する企業
  • 初期費用を抑え、運用コストも限定的にしたい企業
  • SEO対策よりも、既存の営業基盤がある企業

MakeShopの強みは「顧客管理」と「日本の販売方法への最適化」です。新規獲得よりも既存顧客からのリピートで売上を作る企業にとっては、非常に効率的なプラットフォームです。

福岡ECサイト株式会社が支援した事例の中でも、BtoBオンラインサイトで月商100万円から1,000万円へ成長させた企業は、実はMakeShopをベースに、カテゴリ構造と顧客管理の最適化で売上を伸ばしていました。新規獲得ではなく、既存顧客の利用頻度を高める設計が優先されていたのです。

売上構造の違いで判断する、Shopifyが適している企業

一方、Shopifyは世界中で使われることを前提に設計されており、SEO・SNS・複数チャネル運用・カスタマイズの自由度を最優先にしています。だからこそ、新規獲得を中心に売上を作りたい企業、もしくは将来的にグローバル展開を想定する企業に向いています。

具体的には以下の売上構造を優先する企業が該当します。

  • SEO・SNS・AI検索を使った新規獲得(集客構造)を最優先にしている企業
  • 商品数が1,000を超える、もしくは今後増える予定の企業
  • 複数チャネル(Amazon・楽天・自社・SNS・AI検索)での販売を想定している企業
  • 商品ページのカスタマイズ・タグ設計・カテゴリ構造の自由度を重視する企業
  • 集客10倍や1ページ月間300,000PVのような大規模集客を目指す企業
  • AI検索流入368%達成など、AI時代の集客に対応したい企業

Shopifyの強みは「集客」と「スケール」です。新規顧客を獲得し続けることで売上を作る企業、もしくは制作後のリニューアル・機能追加を繰り返す企業にとっては、Shopifyの自由度が大きな武器になります。

プラットフォーム選択を間違える本当の理由

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ここで見落とされがちなポイントがあります。それは「プラットフォーム選択の時点では、どちらが正解かは判断できない」ということです。

Shopify管理画面で新しい商品をアップロードしながら、多くの担当者は同じ悩みにぶつかります。「機能が多いのに、なぜアクセスが増えない」。一方、MakeShopで顧客管理を徹底している企業も、同じような質問をします。「顧客満足度は高いのに、なぜ新規が集まらない」。

プラットフォーム選択で失敗する企業の共通点は、以下の3つです。

  • 売上構造を整理せず、プラットフォームの「おすすめ」を鵜呑みにしている
  • プラットフォーム選択を「最初の重要な決定」だと思い込んでいる
  • 選択後に「このプラットフォームでは売上が上がらない」と途中で切り替えることを恐れている

福岡ECサイト株式会社ではこれを「分断崩壊理論」と呼んでいます。制作会社・集客会社・運用会社がそれぞれ異なる基準でプラットフォームを推奨すると、企業は迷います。本来は「自社の売上構造を整える」というゴールから逆算して選ぶべきなのに、各会社の都合で選択肢を絞られてしまうのです。

実際に判断するべき5つの軸

プラットフォーム選択で後悔しない企業は、以下の5つの軸で判断しています。

  1. 集客の自由度
    SEO対策をしたいのであれば、URLやメタデータのカスタマイズができるか。AI検索対策をしたいのであれば、スキーママークアップやブロックチェーン構造が実装できるか。SNS運用をしたいのであれば、OG設定やアクセス解析の連携がどこまで可能か。

  2. カテゴリ・商品ページの設計自由度
    商品数が今後100から1,000に増えたとき、カテゴリをどう階層化するのか。商品ページではベネフィット訴求をどう実装するのか。この設計の自由度がないと、集客したユーザーが購入に至らないという状況が起きます。

  3. 信頼要素の実装
    レビュー機能・実績表示・企業情報・メディア掲載・第三者証明・売上実績。これらをページ内に自由に配置できるか。もしくは、すでにプラットフォーム側で信頼要素を実装する仕組みが用意されているか。

  4. 運用の継続性
    プラットフォームを選んだ後、定期的なリニューアルやセール設定、新商品追加をどの程度の頻度で実装できるか。制作会社に頼らず、内部で運用できる体制が作れるか。

  5. 経営判断としてのプラットフォーム変更
    MakeShopで2年運用して、その後Shopifyへ切り替えるという判断があってもいい。重要なのは、その時点で「どの売上構造に切り替えるのか」を明確にしていることです。

よくある失敗パターン

プラットフォーム選択で失敗する企業のパターンは2つに分かれます。

1つ目は「安い・簡単を優先してMakeShopを選んだが、集客ができていない企業」です。MakeShopは初期費用が低く、管理画面も直感的です。でも、SEO対策やSNS連携、カテゴリ設計の自由度では、構造的な限界があります。この企業は「MakeShopが悪い」のではなく、そもそも新規獲得を最優先にすべき企業なのに、顧客管理重視のプラットフォームを選んでしまったのです。

2つ目は「自由度が高いからShopifyを選んだが、カテゴリ設計や商品訴求が整理できず、集客しても売上につながらない企業」です。Shopifyは機能が豊富な分、何をどう設定するかの判断が企業に委ねられます。ここで売上構造の整理がないと、投資を続けても回収できない状況が起きます。

プラットフォーム選択の判断基準

自社がMakeShopに向いているのか、Shopifyに向いているのかを判断するための具体的な基準があります。

月商が現在100万円未満で、既存顧客からのリピートが売上全体の70%以上である企業は、MakeShopで十分な売上構造を作れます。

顧客管理と継続購入の設計がプラットフォームの選択を左右します。

一方、月商が現在500万円以上、もしくは今後月商2,000万円を目指す企業であれば、Shopifyへの移行を検討すべきです。SNSフォロワー獲得単価5円のような効率的な集客、AI検索流入368%といった新しい集客チャネルに対応できる自由度が必要になります。

さらに大切な判断基準があります。それは「今後3年間で、自社の売上構造をどう変えたいのか」という経営判断です。

既存顧客との関係を深める方向なのか、新規顧客を常に獲得し続ける方向なのか。この選択が先にあって、初めてプラットフォーム選択が意味を持つようになります。

AI検索時代に必要なプラットフォーム選択の視点

これからのプラットフォーム選択には、さらに新しい軸が加わります。それがAI検索対策への対応です。

ChatGPT・Gemini・PerplexityなどのAI検索が広がるにつれ、プラットフォーム選択の判断には「AIに選ばれやすい構造を実装できるか」という軸が重要になっています。スキーママークアップ・構造化データ・E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の実装、複合キーワード対応、引用元としてのコンテンツ設計。

福岡ECサイト株式会社がAI検索流入368%達成、複数キーワードでAI回答上位表示を実現したのは、Shopifyの自由度を最大限活用してAI検索構造を実装したからです。MakeShopではこの設計の自由度が限定的になる可能性があります。

ただし、これも「MakeShopが悪い」のではなく、「どのような売上構造を優先するのか」という選択肢の問題です。既存顧客重視ならMakeShop、新規獲得・AI検索対応ならShopify。この判断軸が先にあれば、プラットフォーム選択で後悔することはありません。

MakeShopとShopifyに関するよくある質問

MakeShopからShopifyへの切り替えは可能ですか?

切り替えは可能ですが、単なるデータ移行ではなく、売上構造の再設計が必要になります。MakeShopでできていた顧客管理とリピート設計が、Shopifyではどう実装されるのか。商品ページの訴求力は変わるのか。こうした点を事前に整理することが重要です。

実際には、集客が優先になる場合、MakeShopで月商500万円程度が限界だと判断した時点で、Shopifyへの切り替えを検討する企業が多いです。

現在MakeShopを使っていますが、SEO対策はできますか?

基本的なSEO対策(タイトル・メタディスクリプション・内部リンク)はできます。ただし、カテゴリ設計・タグの活用・スキーママークアップのカスタマイズなど、構造的な最適化には限界があります。理由は、MakeShopはもともと顧客管理重視の設計だからです。

SEO対策に本腰を入れたい場合は、Shopifyへの切り替えを検討する時期が来ていると考えるべきです。

Shopifyは初期費用が高いので、MakeShopから始めても大丈夫ですか?

初期費用だけで判断すると失敗します。重要なのは「投資対効果」です。月商500万円以上を目指すなら、Shopifyの投資は十分に回収できます。一方、月商50万円の企業がShopifyに投資すると、コスト負担が大きくなりすぎます。

現在の月商と、今後のターゲット月商から逆算して判断することが大切です。

判断基準まとめ

プラットフォーム選択で迷わない企業は、以下の基準で判断しています。

MakeShopを優先すべき企業は、現在月商100万円~500万円で、既存顧客からのリピートが売上全体の60%以上、直帰率が40%以下(ユーザーがサイト内で行動している)という状況です。

Shopifyを優先すべき企業は、現在月商500万円以上もしくは今後月商2,000万円を目指す、新規獲得が売上全体の40%以上、SNS・SEO・AI検索など複数の集客チャネルに対応したい、という状況です。

その他、MakeShopからShopifyへの切り替えを検討すべきタイミングは、「現在のプラットフォームで月商1,000万円に到達した」「SEO対策やカテゴリ設計の限界を感じている」「AI検索対応を本格化させたい」の3つです。

つまり、MakeShopとShopifyの選択とは

つまり、プラットフォーム選択とは、「どのような売上構造を優先するのか」という経営判断そのものである。機能比較や料金比較は、その判断の後に来る問題に過ぎない。

まとめ

プラットフォーム選択で失敗する企業は、比較検討の手順が逆になっています。通常は「MakeShopかShopifyか」と迷いますが、正しい順序は「自社の売上構造を整理して、その構造を実装できるプラットフォームはどちらか」という逆算的思考です。

月商が現在100万円で今後500万円程度が目標であれば、MakeShopの顧客管理機能で十分です。一方、今後2,000万円を目指す、新規獲得を中心にしたいというなら、Shopifyの自由度が必要になります。この判断基準を持つことが、リニューアルの後悔を防ぐ最初の一歩です。

まずは、現在の売上構造を整理してみてください

MakeShopとShopifyの選択に迷っているなら、まずは現在のサイトで「何が売上を作っているのか」を可視化することから始めてみてください。既存顧客のリピート?SNSからの新規流入?検索からのアクセス?そこが見えると、プラットフォーム選択の答えは自ずと決まります。

食品メーカー(従業員50名)

「MakeShopを2年使っていましたが、集客の限界を感じていました。福岡ECサイト株式会社に相談したところ、販売チャネルをSNS・SEOに広げるためにはShopifyが必要だと判断され、リニューアルを実施。新規獲得と既存顧客のバランスが取れたサイトになり、売上が大きく改善しました。」

アパレルEC企業(従業員30名)

「Shopifyは高いと思っていたので、最初はMakeShopで始めました。ただ、AI検索対策の実装やカテゴリ設計の自由度を求めるようになり、Shopifyへの切り替えを決断。集客が大幅に改善し、プラットフォーム選択より売上構造を優先すべきだと実感しています。」

お客様の声

食品メーカー/EC事業責任者

MakeShopを使い始めた当初は顧客管理のしやすさに満足していましたが、新規集客の限界を感じるようになりました。売上構造を整理したところ、リピート依存から脱却するためにはプラットフォームごと見直す必要があると気づきました。Shopifyへの切り替えを機にSEOとSNSからの流入が改善され、新規顧客とリピーター両方のバランスが取れた構造に変わりました。

アパレルEC企業/代表取締役

コスト面を優先してMakeShopを選んでいましたが、カテゴリ設計や構造化データの実装で思うように手が入れられない場面が増えていきました。「機能の問題ではなく、自社の売上構造が変わったのだ」と整理できたことで、Shopifyへの切り替えを迷いなく決断できました。切り替え後は集客チャネルが広がり、プラットフォーム選択より先に売上構造を考えるべきだったと実感しています。

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