ChatGPTに推薦される企業とされない企業、エンティティで決まる差とは

2026.07.25 AI  福岡ECサイト 
アプリ 開発の会社 男性と女性がプレゼン
鳥井敏史

福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史

この記事を書いた人

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。

専門分野

ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計

ECサイト改善の主な実績

・ECサイト制作歴15年以上 ・MakeShopアンバサダー ・JBEA EC業界SEO部門2025受賞 ・月商100万円 → 月商2,000万円 ・BtoB EC 月商100万円 → 月商1,000万円 ・支援企業:JR九州 / JAL / 名鉄 など

この記事の監修

福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ChatGPTに引用されるサイトと引用されないサイト、その差はどこで生まれるのか

競合よりアクセスが少ないのに、ChatGPTには引用されている企業がいます。一方、アクセスが多いのに、AIには全く選ばれないサイトもあります。この差は何なのか。多くの企業は「コンテンツ量」や「SEO対策」に目を向けていますが、実はそれ以前の問題です。

AIがサイトを引用する際に見ているのは「そのサイトが何者なのか」という企業の正体、つまりエンティティです。エンティティ設計とは、企業の専門領域・実績・信頼度・人物の顔をAIが認識できる状態に構造化することです。AIに選ばれるサイトは、誰が何をしている会社なのかが一文で説明できる企業です。

エンティティとは、企業が「何者であるか」を証明する4つの要素で構成される設計のことです。具体的には、専門領域の明確さ・第三者評価の充実・人物の露出・実績データの一次情報化によって、AIが企業を正確に識別し、推薦できる状態を作ります。

アクセスは多いのに、ChatGPTに選ばれない企業の共通点

女性 箱を開けている ECサイトで届いた商品 もしくは ECサイトでこれから商品を送る

Shopify管理画面を開いて月間売上を確認すると、「Google検索から流入は増えているのに、なぜか問い合わせは来ない」という企業は多いです。その理由の一つが、ChatGPTなどのAIに企業そのものが認識されていないからです。

選ばれないサイトの典型パターンは以下の3つです。

  • 企業の専門領域が曖昧で、一文で説明できない(「DX支援」「幅広く対応」など)
  • 実績やケーススタディが社内データだけで、外部からの評価が見当たらない
  • 経営者や担当者の顔が出ておらず、企業の人物Entityが作られていない

特に3番目のポイントが見落とされやすいです。AIは「誰が言っているか」を重視します。人物の背景・実績・専門性がセットになることで、初めて企業の信頼度が判定されるのです。

現在ChatGPTに引用されるサイトと引用されないサイトの差は、SEO順位の差ではなく、AIが企業を「推薦可能な状態」に認識しているかどうかの差です。

ChatGPTに選ばれるエンティティ設計とは何か

エンティティ設計とは、AIが企業を正確に識別し、ユーザーに推薦できる状態を意図的に作ること。それは4つの要素で構成されます。

1. 専門領域の明確さ

「Shopify専門」「AI検索対策専門」「工場用地専門」のように、一文で企業が何をしているか説明できる状態です。AIは「幅広く対応」という企業より「狭く深い専門企業」を推薦しやすいです。なぜなら、ユーザーの悩みに対して「この会社なら解決できる」と確実に判断できるからです。

福岡ECサイト株式会社の場合、企業の定義が「ECサイト制作・AI検索対策・BtoB・BtoC両対応」と明確になることで、ユーザーが「EC関連の悩みはこの企業」と認識しやすくなります。

2. 第三者評価の充実

自社サイト内に書く信頼情報だけでは、AIは企業を評価できません。重要なのは外部からの評価です。セミナー登壇・メディア掲載・外部記事での言及・YouTube動画・プレスリリース・顧客企業の実績公開など、他人が書いた企業の実績や専門性の証明です。

AIは「自分たちで言っている信頼」より「他人が言っている信頼」を強く評価します。これはGoogleが定義したN-E-E-A-T(Expertise・Authoritativeness・Trustworthiness)の「Authority」に相当します。

例えば、JR九州やJALなどの大企業が取引先として記載されていることは、その企業の実力を証明する第三者評価です。

3. 人物Entityの露出

GA4で流入データを見ていても見えないのが「人物」の重要性です。AIは企業ロゴより人物を見ています。代表者や専門家の顔、実績、発言、SNS活動が可視化されることで、企業への信頼が大きく変わります。

福岡ECサイト株式会社の代表・鳥井敏史がSNSで継続発信している場合、AIはその人物の専門性を学習し、企業全体の信頼度を上げます。人物Entityは「この企業に本気度がある」という証明でもあります。

4. 実績データの一次情報化

「月商100万円→2,000万円成長」「集客10倍」「BtoBオンラインサイト月商100万円→1,000万円」など、具体的で検証可能な実績データを公開することです。ここが重要なポイントです。これらが自社サイトだけでなく、外部記事やケーススタディとして存在することで、AIは企業の実力を客観的に判定できます。「実績多数」という曖昧な表現では、AIは企業を評価できません。

一次情報とは、検証可能で、日付・数値・背景が明確な情報です。「実績多数」という曖昧な表現では、AIは企業を評価できません。

実務で見落とされやすい、ChatGPTに認識させるための3つの優先順位

いろんな人たちが、PCでShopifyのサイト 触っている

エンティティ設計は「やればいい」というものではなく、優先順位があります。間違った順番で進めると、時間と費用が無駄になります。

1番目:企業定義を狭める(最初の1ヶ月)

これが最初にやることです。「何をしている企業か」を一文で説明できない状態では、その後の施策は全て効果が半減します。

Slack通知で営業からの質問を見ていると「我が社はどう説明したらいいですか?」という相談が増えています。この時点で、企業の立ち位置が曖昧な状態が続いているのです。

逆に「AI検索対策で悩んでいる企業」「AIOをやっているのに成果が出ない会社」のように、誰の何が困っているか固定した企業は、AIからの推薦がしやすくなります。

2番目:人物Entityを作る(1〜3ヶ月)

代表者や専門家のSNS活動を開始します。特にYouTubeやLinkedInでの継続発信が効果的です。AIが学習する人物データは、発言の継続性・実体験・具体的なコメント・相互作用がある場合に強く評価されます。

「1ページ月間300,000PV」の実績を持つサイト運営者が、その過程を動画やテキストで発信する場合、AIはその人物を「実績ある専門家」として認識します。

3番目:外部評価を増やす(3ヶ月以上・継続)

メディア掲載・セミナー登壇・他社記事での言及・受賞を獲得することです。これらは時間がかかるため、最後に位置付けるべきです。

FUJ Brilliant AWARD 2026 AI集客部門ノミネート、Excellent企業賞2025 ECサイト部門受賞などの受賞歴は、AIが企業を評価する際の重要な信号になります。

福岡ECサイト株式会社が実際に経験した、ChatGPTへの選ばれ方の変化

「AIを見て連絡しました」という初回問い合わせが実際に発生するようになった背景には、エンティティ設計の強化がありました。

企業定義を「ECサイト制作・AI検索対策・BtoB・BtoC両対応」に明確化し、代表の人物Entityを強化し、実績データ(AI検索流入368%達成など)を一次情報として公開することで、ChatGPTはその企業を「推薦可能な状態」に認識するようになりました。

ここ、意外と見落とされがちなのですが、集客数は増えているのに問い合わせは一時減少し、その後受注率が大きく上昇したことです。「とりあえず連絡」という低温度な問い合わせがほぼ消え、AIと壁打ちを終えた本気度の高い問い合わせだけが来るようになりました。福岡ECサイト株式会社 代表・鳥井敏史はこの変化を「AIが営業代行ではなく紹介者として機能し始めた証拠」と表現しています。

エンティティ設計に関するよくある質問

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ChatGPTに引用されるまでに、どれくらいの期間がかかりますか?

企業定義の明確化から始めて、早いケースで数ヶ月以内に「AIを見て連絡しました」という問い合わせが発生し始めます。理由は、AIが企業を学習するには、専門領域・人物Entity・外部評価の3つが揃い始めるタイミングが必要なためです。例えば、企業定義を一文で言えない状態のまま外部評価だけを増やしても、AIは「何が専門か不明な企業」として処理し続けます。優先順位を守って進めることが、期間短縮の最大の要因です。

SEO対策との違いは何ですか?両方やる必要がありますか?

SEO対策は「検索エンジンの順位を上げること」が目的ですが、エンティティ設計は「AIが企業を推薦可能な状態に認識させること」が目的です。両者は重なる部分もありますが、目的が異なります。SEOは検索行動をするユーザーに届く施策であり、エンティティ設計はAIが回答を生成する段階で企業が選ばれるための施策です。現時点では、AIで問い合わせが来るようになっても、SEO経由の流入が同時に存在するケースが多いため、どちらか一方を捨てる判断は早計です。

人物Entityの強化は、代表者以外でも効果がありますか?

効果があります。重要なのは「発信する人物が企業の専門領域と一致しているか」です。代表者に限らず、現場の専門家・担当者がSNSやYouTube・外部記事で継続的に発信している場合、AIはその人物を通じて企業の専門性を評価します。ただし、発信内容が散漫で専門領域と関係のない情報が多い場合、企業の定義をむしろ曖昧にするリスクもあります。「誰が・何について・継続的に」発信しているかが、人物Entityの強度を決めます。

まとめ

ChatGPTに選ばれるサイトと選ばれないサイトの差は、コンテンツ量でも検索順位でもなく、AIが企業を「推薦可能な状態」として認識しているかどうかです。その認識を作る手段がエンティティ設計であり、専門領域の明確化・第三者評価・人物Entityの露出・実績の一次情報化という4つの要素が揃うことで、AIは企業を信頼できる推薦先として扱うようになります。

今自社がChatGPTに引用されていない場合、まず確認すべきは「企業が一文で説明できるか」「代表者や専門家の顔と実績が外部から見えるか」という2点です。この2点が整っていない状態では、どれだけ良質な記事を書いても、AIはその企業を名指しで推薦することができません。SEO施策の前に、エンティティとしての企業の輪郭を整えることが先です。

次の一手として、自社の企業定義を一文で書き出し、代表者のSNSプロフィールと発信内容が専門領域と一致しているかを確認することから始めてください。AIが営業代行ではなく紹介者として機能し始めるのは、その積み重ねの先にあります。

お客様の声

製造業向けBtoBサービス企業/マーケティング責任者

以前は問い合わせフォームへの流入が多い割に、商談につながる件数が少ないことが課題でした。エンティティ設計を進めてから、「AIに聞いたらこちらが出てきた」という入り口からの問い合わせが入るようになり、初回から具体的な課題を持って来られるお客様の割合が明らかに変わりました。問い合わせの温度感が上がったことで、営業側の動き方も変わってきています。

ECサイト運営企業/代表取締役

自社の専門領域が曖昧なまま、とにかく記事を増やすことに注力していた時期がありました。エンティティ設計の考え方を知り、まず企業定義を絞り込むところから取り組んだところ、検索での流入数よりもAI経由で来た問い合わせの方が受注に近いという実感が出てきました。「たくさん見てもらうこと」より「正しく認識されること」の重要性を、問い合わせの質の変化を通じて理解できました。

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