ECサイトの確定申告時期にBtoB受注が激減する理由と年度末売上を維持する3つ設計とは

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鳥井敏史

福岡ECサイト株式会社
代表 鳥井 敏史

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福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイト制作・AI検索対策の実務コンサルタント。15年以上にわたりECサイトの売上構造改善と集客設計を支援。売上改善・集客改善の実務支援を中心に企業のECサイト構造の再設計を行う。

専門分野

ECサイト制作 ECサイトリニューアル AI検索対策 SEO / コンテンツ設計

ECサイト改善の主な実績

・ECサイト制作歴15年以上 ・MakeShopアンバサダー ・JBEA EC業界SEO部門2025受賞 ・月商100万円 → 月商2,000万円 ・BtoB EC 月商100万円 → 月商1,000万円 ・支援企業:JR九州 / JAL / 名鉄 など

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福岡ECサイト株式会社 代表 鳥井 敏史

ECサイトの確定申告時期にBtoB受注が激減する理由

毎年2月から3月になると、BtoB事業を営むECサイト運営企業から同じ相談が増えます。 「受注が急に減った」「問い合わせがこない」「キャンペーンをやっているのに反応が薄い」という悩みです。 実は、この現象には明確な理由があります。

BtoB受注が確定申告時期に激減する理由とは、顧客企業の購買決定権を持つ人物が年度末業務と確定申告業務に集中し、新規発注の判断ができない状態になることである。単なる季節変動ではなく、ターゲット層の業務フロー変化によって購買心理と購買タイミングが変わることが本質である。

多くのECサイト運営企業は「確定申告時期だから売上が落ちるのは仕方ない」と受け入れてしまいます。 しかし構造売上理論に基づけば、この時期の売上低下は設計不足が原因です。 顧客の業務フロー変化に対応した「購買タイミングの設計」と「商品訴求の再設計」を行えば、年度末売上の維持は十分に可能です。

BtoB受注が確定申告時期に落ちる根本的な理由

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BtoB購買は個人消費ではなく企業の経営判断に基づきます。そのため、顧客企業の経営状況や業務スケジュールの変化が直接的に受注数に影響します。 ここが意外と見落とされがちですが、個人なら「欲しい」と思えば即決できるのに対し、企業は承認フローが必要になることが大きな違いです。

確定申告時期(2月中旬から3月中旬)に受注が激減する企業の多くは、経理部門や経営層が決算業務に集中していることを見落としています。 この状況、経験した方なら分かりますが、経理担当者は本当に新規案件どころではなくなります。BtoB購買の決定権者は、新規発注の検討より決算数字の確認や税理士との打ち合わせを優先させます。

さらに重要なのは「決算赤字企業の購買行動の変化」です。赤字決算が確定すると、企業は即座に支出を削減する施策を実施します。新規発注や設備投資、サービス購入などの判断が先延ばしになるわけです。これは会計年度終了前から始まるため、実際には1月下旬から影響が出始めます。

購買決定権者の業務フロー変化

BtoB企業の購買判断は通常、以下のフローで行われます。

  1. 営業担当者の提案受け取り
  2. 経理部門に予算確認を依頼
  3. 経営層による承認判断
  4. 発注実行

しかし確定申告時期になると、このフロー自体が停止します。経理部門は決算対応で多忙となり、新規案件の予算確認に時間を割くことができません。経営層も同様に決算報告書作成やステークホルダーへの報告業務に追われます。

結果として「いい商品だから欲しい」という感情面の動きが、「今は判断できない」という組織的な制約に阻害されるのです。 実際の現場では、このタイミングのずれで多くの商談が流れてしまいます。

福岡ECサイト株式会社が支援したBtoB企業の事例

システム導入支援を行うBtoB企業(従業員50名)は、1月から3月の受注が平時の40%に落ち込んでいました。営業活動を強化しても反応率は変わりませんでした。

分析した結果、受注が減る顧客企業の属性に共通点がありました。年度末決算を迎える3月決算企業が全体の65%を占めており、これらの企業からの受注がほぼ0になっていたのです。

原因を特定した後、対策を3つ設計しました。その結果、翌年度の2月から3月の受注は平時の65%まで回復し、年度末売上で300万円の追加受注を獲得できました。

確定申告時期の売上低下は3つの設計で対応できる

BtoB受注の減少は必然ではなく、顧客の業務フロー変化に対応した設計不足です。以下の3つの設計を実装すれば、確定申告時期の売上維持は十分に可能です。

1番目:購買タイミングの前倒し設計

確定申告時期に受注が激減するなら、その前に購買タイミングを作ってしまうという発想です。

BtoB企業の多くは年度末予算を使い切るために、12月から1月にかけて追加発注を行う傾向があります。「予算が残っているから消化したい」という経営判断が働く時期です。逆に確定申告時期(2月中旬以降)は予算がすでに決算に組み込まれており、新規発注は翌年度予算待ちになります。

対策は「年末から1月中旬にかけてのキャンペーン強化」と「年度末決算企業向けの早期購買インセンティブ」の設計です。

実装の具体例は以下の通りです。

  • 12月中旬:「年度末予算消化セール」として割引キャンペーンを開始(ターゲットは3月決算企業)
  • 1月初旬:「新年度準備応援キャンペーン」として納期保証を強調(発注判断を早める施策)
  • 1月中旬:「確定申告前最後のキャンペーン」として早期割引を設定

重要なのは、キャンペーン名やタイミングを顧客企業の業務フロー に合わせることです。単なる値引きではなく「決算前だから判断しやすい」という心理的ハードルを下げるメッセージ設計が必要です。

2番目:商品訴求の再設計(決算対応型訴求)

確定申告時期には、顧客企業の購買判断基準そのものが変わります。平時は「機能」「品質」「納期」で判断していた商品が、確定申告時期には「決算への効果」「経費計上の容易さ」「即納性」が判断基準になるのです。

つまり、同じ商品でも「売り方」を変える必要があるということです。 重要なのはここです。商品自体は変わらないのに、訴求を変えるだけで受注率が大きく変わります。

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